初めて来た場所のはずなのに、「あ、以前ここにきたことがある」と感じる…
いわゆるジャメ・ビュ(既視感)を経験したことがある人は多いはずです。
これとは反対に、知っているはずの場面が、あたかもはじめて見る場面であるかのように感じるのが、ジャメ・ビュ(未視感)…
ジャメ・ビュは、デジャ・ビュとまったく反対のことが起こっていると考えればよいのです。
人間は、自分が経験したことのすべてはっきりと記憶していることは少ないのです…
幼い頃は特に、強く印象に残った場面だけを覚えていたり、映像的な記憶と切り離された感覚の記憶としてのみ、頭の中に残っていたりすることが多いのです。
デジャ・ビュは、断片的な映像や感覚の記憶が、何かのきっかけで引き出されて起こるのです。
目の前のできごとと、引きだされた記憶の中の映像が偶然一致した、あるいは一致したような気がして、「あ、前にも同じ体験をした」と感じるのです。
デジャ・ビュ体験のときに一致した過去の記憶は、実は夢の記憶であることも多いもの…
「わたしは予知夢 を見たことがある」という人のほとんどは、夢の記憶と目の前のできごとの映像が、たまたま似ていたか一致したにすぎないのです。
ジャメ・ビュは、頭の中の記憶をとっさに参照することができず、未経験のできごとのように感じてしまうのです。
デジャ・ビュもジャメ・ビュも、心的緊張がゆるんでいるときに起こりやすいといわれています。
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