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客観的に自分を眺めると見えてくるもの

あなたは絶対に自分が正しいと思った時に、ふと立ち止まり、客観的に自分のことを見たことがあるでしょうか。

おそらくそのまま突き進む人が大半だと思いますが、一度一呼吸置いて、客観的に見てみてはどうでしょうか。

そして相手の意見にも耳を傾けてみる。
相手を受け入れる、許す心を持つことは、自分にも大きなプラスを生むことを忘れないでいただきたいのです。



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客観的に自分を眺めると見えてくるもの


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あるところに牧師がいました。
彼はとても素晴らしい説教をし、上品な服を着て、テレビにも出演するような人物です。
彼は自分をいかに向上させるかについて語り、傍目にはとても立派な宗教家のように見えていました。

しかし、彼は教会に通ってくる複数の女性たちと肉体関係を持っていたのです。
まったくひどい話でした。
女性の友人は、その関係に悩んだ女性から相談を受けることになり、その牧師から話を聞くために出かけることになりました。

話を聞いてみると、その牧師は、自分のような素晴らしい男と関係を持てることは彼女たちにとっても幸せなことだと、本気で信じ込んでいることがわかりました。
彼は、自分が牧師として完璧だと思っているばかりか、自分は正しいことをしていると思っていたのです。

彼は話し合いをする気など毛頭なく、女性の友人はすぐに部屋の外に追い出されてしまいました。
友人は扉から追い出されるときに、「牧師さん、あなたにとって道徳とは?」と聞いてみました。
しかし、その質問に対する返答はありませんでした。
彼にとって道徳など必要のないもので、「自分がやっていることは正しい」と思い込めるかどうかだけが重要だったのでしょう。

こういう人は、自分がやっていることを正当化するために、世界を自分の都合のいいように解釈します。
教会にやってくる女性に手をつけることが人助けであると、信じて疑わなくなっているのです。

この牧師の例は極端だが、私たちも気をつけていないと「自分の正しさ」に執着し、独善的になってしまう可能性を秘めています。

ひとりよがりな解釈をして、自分は正しいと思い込む中毒性から抜け出すには、心を開くことが大切です。
それには、「第三者」として自分の言動を振り返ってみる習慣をつけるといいでしょう。

自分のふだんの様子を思い出してみましょう。
どういう言葉でしゃべり、どういうふうに他人の話を聞いているのか、つぶさに思い出してみるのです。

「自分が正しい」と執着している人は、「我を忘れている」状態になりがちです。
だから、そうならないように、自分を客観的に眺める訓練をしてみるのです。

決して自説を曲げないとき、周囲の人はどのようにあなたのことを見ているのでしょうか。

つまらない考えにこだわって、まったく子どもっぽい大人だと感じているかもしれません。
その行動は、あなたが大嫌いな権威者のそれと同じようなものになっているかもしれません。

視点を変えてみると、自分の言動を笑い飛ばせることが多いのです。
なぜなら、あなたが執着しすぎている点というのは、たいていの場合、「どうでもいいこと」だからです。

自分を笑い飛ばすというのは、とてもいい事です。
私たちは、物事を深刻に考えすぎる傾向があるからです。

「小さなことにくよくよしてはいけない、それが”小さなこと”であるのを忘れずに」
とレス·ブラウンが述べているとおりです。

正しさを競うのは、キリスト教徒とイスラム原理主義者が、「俺の宗教のほうが、絶対に正しいに決まってるね」と口角泡を飛ばして議論するのに似ています。
もちろん、どちらの信仰が正しいとも言えません。
こんな場合には、「どっちも正しいのさ」と思うのが一番です。

いい人間関係を続けようと思うなら、相手を許してあげなければいけません。
最終的に許すのも、最初から心を開いて許してあげるのも、結局は同じです。

それならば、長い議論の果てに相手を受け入れるのではなく、最初から受け入れてあげるといいでしょう。
そうすれば、議論にかける時間をムダにすることもないし、相手も気持ちよくなって、これからもあなたと付き合っていきたいと思うはずだからです。



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