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人はなぜ「負け惜しみ」を言うのか?

イソップ物語(イソップ寓話)の中に「すっぱいブドウ」という話があります。
お腹を空かしたキツネが、美味しそうなブドウがなっているのを見つけました。
ジャンプして取ろうとしますが、あと一歩というところで届きません。
そこでキツネは「どうせこのブドウはすっぱいに決まってる。誰が食べてやるものか!」と捨てぜりふを残して立ち去った…
というお話です。

早い話が、負け惜しみですが、このようにある行動に対し、後からもっともらしい理由をつけて自分の行動を正当化するのは「合理化」と呼ばれる心の働きです。

たとえば、好きでたまらない相手に「付き合ってください」と告白したところ、けんもほろろに断られたとしましょう。
すると、いきなりその人のことを「レベルが低すぎて自分にふさわしくない」と、不当に低く評価することがあります。

また、第一志望の大学を不合格になったとたん、「あの大学はダサいから、もともと好きになれなかった」などと言うこともあります。
また、苦労して手に入れたものが期待はずれだったときにも、合理化が行なわれます。

たとえばオークションでたくさんの人と競った結果、ようやく落札することができた美術品に傷があったとしましょう。
「高すぎた」「傷ものだった」ということを認めてしまうと、ショックあまりにも大きいため、「傷があった方が風情が出る」「これこそが本物の証」などと自分に都合よく考えます。

また、仕事などに失敗した場合は「これだけ努力したんだから、成果が出なくても充分だ」、「誰がやっても成功しないことだったんだ」などと自分を納得させるのです。

これを「甘いレモンの理論(苦労して手に入れたレモンは甘く感じる)」と言います。
このように考えることによって、私たちは心の不安を解消しているのですね。



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