玄関の鍵かけたっけ?…
ストーブのスイッチを切ったっけ?…
窓閉めたっけ?…
エアコン切ったっけ?…
家を出た後、いつも事前に必ず欠かさない行動を怠ったかもしれない、忘れたかもしれないと不安になることがあります。
気になって仕方なく、家に戻って確認したことのある人もいることでしょう。
しかし、そこで実際に「し忘れていた」ことはあったでしょうか?
鍵は閉まっているし、電気やエアコンのスイッチもちゃんと切られているのではなかったでしょうか。
人間の心理は不思議なもので、「かもしれない」と感じたときは、大抵間違っていることが多いのです。
本当に忘れた場合は「かも」とは思わず、明確に「し忘れた」ことが脳裏に刻まれます。
逆に、完全に忘れていたときには「かも」などと思うことすらなく、帰ってから初めて気づくのがパターン…
極端なケースで言えば、1週間ほど旅行で家を留守にして戻ってみたら、ストーブがつけつぱなしだったいうこともあります。
これを旅行中に仮に思い出したら居てもたってもいられませんが、人間は“都合良く”思い出しません。
よって、「かもしれない」と不安に思っても、その不安が曖昧なら安心してOK…
もしくは、潔くあきらめるのが賢明なのです。
起こったら起こったで仕方ないと割り切るべきでしょう。
しかし、世の中には、「かもしれない」と一度気になったら不安が収まらないという人もいます。
その顕著な例が「強迫性障害」です。
これは、自分の意思に反して、不合理な考えやイメージが頭に何度も浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう精神疾患のこと…
例えば、戸締りをして家を出たのに、鍵がかかっていないのではないかという不安に襲われ、何回、何十回と確認してしまうような人のことです。
それが無駄な行動と理解していても「やりすぎ」が止められないのです。
日本ではこの「強迫性障害」に悩まされる人が100人に2人程度いるらしいのですが…
ここまで深刻な状態でなくとも、心配症を自認する方は少なくないでしょう。
そんな人に有効なのが「声出し、指差し確認」です。
電車や建築関係などの現場でも使われていますが、日常生活でも「窓締めた。ガス止めた。エアコン止めた。ヨシッ!」と、指を差しながら声に出すのは、不安を払拭するには持って来いの方法なのです。
それでも心配なら、毎回、鍵をかけるときに携帯電話で画像や映像を撮ってみるのも一つの手…
後で画像を見て確認、安心できるでしょう。
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