テレビのバラエティ番組や報道番組で、ある食材をとりあげた途端、お店からその食材が売り切れてしまうことがあります。
「ダイエットに効く」、「血液がサラサラに」…
そんな宣伝文句にあと押しされて、またたく間に人気商品にされると、店頭は大パニックになったりもします。
これは、みんなが買うと「自分も買わなくては!」と、さらに拍車がかかるからなのですが、逆に、食中毒や異物混入の疑いが公になった食品は、パッタリと売れ行きが止まることがあります。
しかも、生産した業者には苦情の電話がひっきりなし…
このように極端な買いしめ、買いびかえは、近年よく見られるパニックだと言えるでしょう。
集団の中にいると、恐怖や不安は周りに伝わって広がります。
それらがどんどん大きくなって、最初のきっかけから大きく離れてしまった結果、ひき起こされたとんでもない行動がパニックです。
人間がパニック状態に陥る心理を分析する説としては、大きく分けて、「➀感染説」、「➁暗示・模倣説」があります。
ある人が感じた恐怖や興奮などの感情が、まるで感染症のようにまわりの人にどんどん伝わっていく…
そして伝わっていくうちにその感情が強くなっていって、個人の冷静な判断力が奪われてしまうというのが感染説です。
暗示・模倣説は、人は集団の中では暗示されやすい傾向が強くなり、他人が恐怖を感じているのを見て、自分も同じ恐怖を感じてしまうという説です。
共通の対処法は、パニックをひき起こすかもしれない事故や事件があった場合、それがどんな内容なのかを把握し、正しい情報を選ぶことなのです。
そして、冷静に行動することがいちぱん重要であることも忘れてはいけません。
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