京都市北区で行われる祭の一つ「やすらい祭り」をご存知でしょうか?
特に、同市北区の紫野(むらさきの)にある「今宮神社」で行われる大祭として知られています。
やすらい祭りは、毎年4月の第2日曜に行われ、1年間の疫病退散(無病息災)を祈願します。
また、「やすらい祭り」は京都の春祭りのさきがけとなる大祭で、「鎮花祭」また「夜須礼(やすらい)」や「やすらい花」とも呼ばれ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
今回はそんな「やすらい祭り(今宮神社)」の日程との起源についてご紹介しておきたいと思います。
祭事名:やすらい祭
開催場所:今宮神社(いまみやじんじゃ)
開催住所:京都市北区紫野今宮町21
開催日時:2018年4月8日(日)12:00 光念寺発 15:00 今宮神社着 17:00 光念寺着
お問い合わせ:今宮神社
TEL:075-491-0082
アクセス:
市バス「今宮神社前」下車すぐ
市バス「船岡山下車」徒歩7分
駐車場:乗用車44台(有料)
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「やすらい祭り(今宮神社)」の起源
やすらい祭は、平安時代後期、京の人々が花の霊を鎮めるために、風流を凝らして歌い踊り、無病息災を祈念したのがはじまりとされます。
「やすらい」とは、「花よやすらかにおれ」の意味だと言われています。
やすらい祭は、京都・紫野(むらさきの)の今宮(いまみや)神社(京都市北区紫野今宮町)の摂社(せっしゃ)である疫(えき)神社の祭礼です。
今宮神社の西隣に建つ疫神社は、今宮神社が創建される以前からこの地に鎮座していました。
やすらい祭は、もとは旧暦3月10日に行われていました。
同じような花鎮祭(はなしずめまつり)は、京都や奈良などの古い神社でも行われています。
また、66代一条天皇の正暦(しょうりゃく)5年(994年)、桜の散りはじめる旧暦3月ころに疫病(えきびょう)が流行したので、船岡山に疫神を祀る御霊会(ごりょうえ)を行っていたが、のちに紫野に移して今宮神社で行うようになったことが起源だといわれています。
やすらい祭は、鞍馬(くらま)の由岐(ゆき)神社の火祭、太秦(うずまさ)の広隆寺(こうりゅうじ)の牛祭とともに京都三大奇祭の一つに数えられています。
やすらい祭の主役は大きな赤い花傘です。
社殿前で、桜、椿、若松、柳、山吹などで美しく飾った花傘の周りを、朱色の打ち掛けをまとった鬼たちが太鼓や鉦(かね)に合わせて踊り、「ハー、とみくさの花や、インやすらい花や、ヨーホイ」などと歌い囃(はや)して、氏子地域の厄を祓いながら今宮神社まで練り歩きます。
最後に社殿前でさらに勢いよくやすらい踊りを奉納します。
この花傘の下に入ると、その一年の厄を逃れ、無病息災で過ごせるといわれるところから、見物人は競って花傘の下に立とうとします。
社頭では名物のあぶり餅が買えます。
お土産によし、小腹がすいたら腹の足しにするもよしです。
この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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