奈良時代以来の鹿島灘一帯の春待ち祭りである茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で行われる鹿島祭頭祭(かしまさいごうさい)のご紹介とアクセスについてご案内します。
祭事名:鹿島祭頭祭(かしまさいごうさい)
開催日時:2018年3月9日(金)
<当日のスケジュール>
10時~ 祭頭祭参列(神宮)
13時頃~ 出陣式・祭頭囃し開始
15時30分頃~ 鹿島神宮境内一斉囃し
18時~ 春季祭(神宮)
開催場所:鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中2306-1)
アクセス:
・JR鹿島神宮駅から徒歩で10分
・東関東道潮来ICから車で10分
・東京駅八重洲南口から鹿島神宮駅行き高速バスで120分 鹿島神宮バス停から徒歩で5分
駐車場:115台(有料駐車場60台、無料駐車場55台)※周辺にも民間有料駐車場あり
問い合わせ先:経済振興部 商工観光課
TEL:0299-82-2911
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茨城県鹿嶋市の鹿島神宮で行われる鹿島祭頭祭(かしまさいごうさい)のアクセス
鹿島祭頭祭
鹿島祭頭祭は奈良時代の防人の出立ちと帰還の姿を今に伝える祭りと言われています。
「鹿島立つ」という言葉が今もあるように、九州防備の為の東国の男たちが防人として駆り出され集結したのが鹿島。
祭りの衣装は、唐からの戦利品をまとって鹿島神宮にお礼参りしたことに始まると言われています。
この説は日本が軍国主義に傾いた頃に唱えられたものであり、本来は、囃し言葉からもわかるように五穀豊穣、天下泰平を願う祭礼です。
鹿島祭頭祭は、常陸国(ひたちのくに)(現·茨城県)の一宮であり旧・官幣大社の鹿島神宮(茨城県鹿嶋市宮中)の祭礼で、いわば「春待ち祭り」です。
祭頭とは祭りの準備・主宰役のことで、頭屋ともいいます。
色鮮やかな襷(たすき)を掛けた男たちが円陣を組み、太鼓の音に合わせて手にした長い樫の棒を振り上げては組み、組んでは解いて、「イヤーホエ鹿島の豊竹トホヨトヤ イヤートホヨトヤアアヤレソラ御社楽めでたいイヤーホエ….」と声高らかに囃し歌を歌って鹿島神宮に詣でます。
午後から参道ではじまる祭頭囃は派手で躍動感あふれるものです。
行列を引き連れるのは、「新発意(しんばち)」と呼ばれる甲冑(かっちゅう)姿の大総督です。
これを務めるのは五歳の男の子で、冑をかぶり、大人の人に肩車されて現れる姿はかわいらしいものです。
この行列のあとに神職など三百人と、色とりどりの鉢巻き、襷姿の派手な衣装の囃子方(はやしかた)の若者が続きます。
彼らは輪になって、手に持った長い樫の棒をピラミッド状に高く組み合わせ、また崩すという動作を繰り返します。
その中に太鼓を持った男が躍り込み、即興の祭頭歌を歌いだして祭礼を盛り上げます。
行列は町を練り歩きながら神宮へと向かいます。
今年はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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