京都府京都市左京区で行われる、降雨ご豊穣を祈る、水を司る貴船神社の祭礼、雨乞(あまごい)祭をご紹介します。
祭事名:雨乞祭(あまごいまつり)
開催日時:2018年3月9日(金)10:00〜
開催場所:貴船神社(京都府京都市左京区鞍馬貴船町180)
アクセス:
叡山電車「貴船口駅」下車、徒歩30分
京都バス「貴船」下車、徒歩5分
駐車場:自家用車25台分 ※500円(2時間)
問い合わせ先:貴船神社
TEL:075-741-2016
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京都市左京区の貴船神社で行われる雨乞(あまごい)祭(2018年)について
雨乞祭
雨乞祭は古くは旧暦2月9日に行われていました。
拝殿での儀式が終わると、奥宮へ参拝して雨乞の滝で、「大御田(おおみた)の うるほふばかり 堰(せ)きかけて 井関に落とせ 川上の神」という和歌を奉納し、川を堰き止めたといいます。
その水を神職にかけると必ず雨が降ると言われ、参拝者が競って神職に泥水をかけたとも伝わっています。
貴船山と鞍馬山との谷間から源を発する貴船川の右岸に鎮座する貴船神社(京都市左京区鞍馬貴船町)は、平安奠都(てんと)以前から祀られている長い歴史をもつ神社です。
奠都後には京都御所の御用水となる賀茂川の水源地となり、水を司る女神(高龗神(たかおかみのかみ))を本宮に祀り、雨乞い、雨止めの神として、朝廷から一般庶民にまで深く信仰されました。
日照りや長雨のときには、朝廷より使者が遣わされ、雨乞いには黒馬を、雨止めには白馬を奉納し、祈願したといいます。
現在は、本殿前の石垣から御神水が湧き出ています。
この日、貴船神社の拝殿前では、白装束の神職が五穀豊穣を願い、降雨の祝詞(のりと)を読み上げ、太鼓や鈴を鳴らして、「雨もたれ、雨もたれ、雲にかかれ、鳴神(なるかみ)じゃ」と唱えながら、御神水を榊の枝で振りまきます。
この雨乞祭の起源は定かではありません。
農作業がはじまる時期の前にその年の降雨を祈願するのは、それだけ庶民の水に対する思いが切実だったからでしょう。
同じ日、境内では絵馬供養が行われます。
雨乞いに際して馬を神前に献上したことを起源にもつ絵馬が燃やされ、炎となって天に昇っていくさまから、雨乞祭と同じ思いが感じとれます。
今年の雨乞祭、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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