青森県八戸市(はちのへし)を中心に東北各地で広く行われる地方芸能…
「八戸えんぶり」をご存知でしょうか。
今回は「八戸えんぶり」の日程と由来をご紹介します。
祭事名:八戸えんぶり
開催日時:2018年2月17日(土)~20日(火)
保護団体:八戸地方えんぶり連合協議会
備考:選択無形民俗文化財、重要無形民俗文化財
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「八戸えんぶり」と由来と日程
その一年の豊作を祈願する田植踊の一種「えんぶり」は、青森、宮城、山形、岩手、福島の東北5県で古くから開催されている地方芸能です。
その語源は、田をかきならす農具「朳(えぶり)」を持って踊っていたことに由来しています。
現在では朳の代わりに、棒の先に鳴りものをつけたジャンギやカンダイを持つのが一般的になっています。
八戸市では15~30人ほどで構成された「えんぶり組」が、2月17日に長者山の新羅神社(しらぎじんじゃ)に集合し豊作を祈願します。
その後は、市中を周り「えんぶり」を舞うのです。
明治初期の1870年頃には、120組ものえんぶり組が参加していたとされますが、近年では例年30組ほどにまで減少してしまっています。
しかしながら、その見ごたえは衰えておらず、馬のたてがみを模した鳥帽子(えぼし)を被った3~5人の舞い手である太夫(だゆう)を筆頭に、笛、太鼓、手平鉦(てひらがね)、歌い手が続き、軽やかなメロディーとともに市中を練り歩く姿には目を引きつけられます。
また、太夫たちが舞うえんぶりの合間には、子どもたちによる愛らしい祝福芸「えんこえんこ」なども披露され、見に来た人を楽しませてくれるのです。
ちなみに、えんぶりには仕草や演奏のゆっくりとした「ながえんぶり」、早いテンポで勇壮に舞う「どうさいえんぶり」の2つがあるので、実際に見比べてみるとおもしろいかと思います。
さらに夜間には市役所前の広場で「かがり火えんぶり」も開催されるので、お近くの方は是非とも足を伸ばして頂きたいものです。
祭事名:かがり火えんぶり
開催場所:八戸市庁前広場
費用:観覧無料
日程:
2018年2月17日(土)➀18:00 ➁19:00 ➂20:00
2018年2月18日(日)➀18:00 ➁19:30※5組摺り
2018年2月19日(月)➀18:00 ➁19:00 ➂20:00
2018年2月20日(火)➀18:00 ➁19:00 ➂20:00
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