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2018年の「春のお彼岸」は、3月18日(日)から3月24日(土)ですね。
「春のお彼岸」は春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間とされています。
さて、この「春のお彼岸」…
なぜ、春分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間なのでしょうか?
また、そもそも「春のお彼岸」とはどういった祭事なのでしょうか?
ここでは、そんな「春のお彼岸」に関してご紹介しています。
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なぜ「春のお彼岸」はいつからいつまでと決まってるの?
さて、それでは「春のお彼岸」はいつからいつまでと決まってるのでしょうか?
あらためて、おさらいしておくと、2018年の「春のお彼岸」は、「3月18日(日)から3月24日(土)」です。
これまでの「春のお彼岸」を振り返るとこのようになっています。
2013年(平成25年)3月17日~3月23日(春分の日:3月20日)
2014年(平成26年)3月18日~3月24日(春分の日:3月21日)
2015年(平成27年)3月18日~3月24日(春分の日:3月21日)
2016年(平成28年)3月17日~3月24日(春分の日:3月20日)
2017年(平成29年)3月17日~3月23日(春分の日:3月20日)
ご覧の通り、「春のお彼岸」はその年によって、微妙に「いつからいつまで」が違っているのです。
ちなみに来年、2019年の春分の日は3月21日(木)で、「春のお彼岸」は3月18日~3月24日となります。
これらの違いは、基準となる「春分の日」が、その年によって違うからなのですが…
では、なぜ「春のお彼岸」はこの「春分の日」が」基準になっているのでしょうか?
この理由は「浄土思想(じょうどしそう)」から来ていると言われています。
浄土思想というのは浄土教の思想のことで、阿弥陀如来や阿弥陀仏などに代表される大乗仏教の一つです。
浄土思想では、西方浄土とも呼ばれる考え方があり、極楽浄土が西方のはるか彼方にあるとされています。
そして、春分の日(秋分の日も同様)には太陽が真東から昇り真西に沈むため、極楽浄土がある西方に沈む太陽を礼拝できる日とされたのです。
また中心にある春分の日を先祖に感謝する日…
その前後の3日間に関しては、悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目「六波羅蜜(六度彼岸)」を一日に1つずつ修める日とされました。
「六波羅蜜(六度彼岸)」とは、布施波羅蜜、持戒波羅蜜、忍辱波羅蜜、精進波羅蜜、禅定波羅蜜、智慧波羅蜜と、ブッダに成り得る資質を得るために実践するものです。
このような先祖や極楽浄土に抱く思いが、「春分の日」と前後3日間を「春のお彼岸」と定められたわけなのです。
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「春のお彼岸」における各地の風習
春分の日を中日として、前後3日ずつの合計7日間が、春のお彼岸です。
1日目を彼岸の入り、7日目を彼岸明けといいます。
よく「暑さ、寒さも彼岸まで」といわれますが、気候の区切りでもあります。
お彼岸にはお墓参りをして、ぼた餅を食べる風習がありますね。
このぼた餅は、秋のお彼岸のときはおはぎといいます。
春は牡丹の花に、秋は萩の花になぞらえたために、呼び方が変わっているようです。
神奈川県では、「入りぼた餅、明け団子、中日小豆飯」と言い、彼岸の入りにはぼた餅、明けには団子、中日には小豆飯を食べます。
また、彼岸の頃は太陽がちょうど真東から出て、真西に沈みます
「菜の花や月は東に日は西に」という与謝蕪村の有名な句は、ちょうどお彼岸の頃、旧暦二月の満月を詠んだものといわれています。
私たちは、春分・秋分の日は昼と夜の時間が同じと教えられてきましたが、実際にはそうではなくて、昼の時間の方が少し長くなっています。
それは、日の出と日の入りの定義のせいなのです。
日の出は太陽が顔を出した瞬間をいいますが、日の入りは太陽がすっかり沈みきった瞬間をいいます。
そのため、太陽1個分の差ができるので昼のほうが長くなるというわけですね。
太陽を「お迎えし、見送る」
彼岸の中日には、太陽を拝み、太陽のパワーをもらいましょう。
西日本では、朝、東の方向に歩いて日の出を迎え、午後は西に向かって歩いて入り日を見る、あるいは午前中に東の方向の寺にお参りし、午後に西のお寺にお参りするという風習があり、これを「日迎え、日送り」といいます。
また、彼岸の中日にたらいの水に映った太陽を拝んだり、入り日を拝んだりする風習もあります。
いずれも太陽からパワーをもらう風習です。
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