社会に出て働いているとストレスを感じいることが多いですよね。
働いている方のみならず、学生の方でも主婦の方でもそれぞれ日々の生活に疲れ、ふと鏡を見てみると、自分の顔が疲れきっていて驚くこともあるかもしれません。
毎日大変なことばかりで、笑ってなんかいられないよ、という方もいるかもしれません。
しかし、大変な環境だとしても、最初は無理にでも少しずつ笑顔を増やしてみませんか?
つい、笑顔を忘れてしまう人へ…
その昔、沢庵和尚(沢庵宗彭・たくあんおしょう)という聡明な僧侶のところに、ひとりの武士が意見を仰ぎにやってきました。
「理想的に生きるためには、どういったことを心がけたらいいのでしょうか?」と。
すると、沢庵和尚はその武士を、ある家の前へ連れて行きました。
中をのぞくと、ちょうど一家は食事中で、とても貧しい食事をみんな疲れた表情でモクモクと食べていました。
会話もほとんどなく、暗く絶望的な雰囲気が漂っていました。
次に、沢庵和尚は武士を別に家に連れて行きました。
中をのぞくと、やはり貧しい食事をしていましたが、様子がまったく違います。
子どもたちは楽しそうにはしゃぎ、大人たちは、それをにこやかに笑って眺め、本当に楽しそうに食事をしています。
見ているだけで温かい気持ちになる光景でした。
その様子を見ながら、沢庵和尚はこう言いました。
「どちらの家も、同じくらい貧しいのです。ところが、雰囲気はまったく違います。それならば、この家族のように暮らしたほうがトクだと思いませんか?」と。
泣いて暮らしても一生、笑って暮らしても一生。
たった一度しかない一生なら、笑って暮らすほうがいい。
そしてそれが人としての理想的な生き方につながるのだということを、沢庵和尚は伝えたかったのです。
成功哲学の祖ナポレオン・ヒルは、「思考は現実化する」と言いました。
泣いてばかりいれば、その先も泣かされるようなことばかりが現実に起こります。
逆に、「明るく楽しく生きよう」、「笑って生きよう」と思えば、思わず笑顔になってしまうような楽しいことばかり起こるのです。
笑顔を忘れていませんでしたか?
今回はそんなお話でした。
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