あなたは人との距離感を意識したことがありますか?
彼氏・夫や、男友達、女友達、職場の同僚など、それぞれ距離感は違ってきますよね。
いつも無意識にとっているので、あまり意識したことがない、という方も多いかもしれません。
人と人の距離感はとても重要です。
そして人と人の物理的な距離には、心理的な意味もあるのです。
今回は男女・友達関係でベストな距離感とは一体どのくらいなのか?を探っていきたいと思います。
それではさっそく見ていきましょう。
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男女・友達関係でベストな距離感とは?
親しくなった関係を「お近づきになる」とはよくいったもので、人は好きになると相手に近寄りたがり、嫌いになると遠ざかりたいと思います。
恋人関係にある二人はぴったりと寄り添うでしょうし、仕事だけのおつき合いであれば、ある程度離れて向きあいます。
この距離は無意識のうちにとっているもので、どれくらい離れて立つかを観察すると、その親密度が推測できます。
たとえば、恋人と噂されている二人が間をかなりとっていたら、ケンカをしたか別れたか、はたまた元からそのような関係ではなかったと推測できます。
また、あなたが近づいたときに相手が身を引いたら、その人にあまりよく思われていないと見るべきでしょう。
その距離と人間関係について、文化人類学者エドワード·ホールは、面接と観察に基づいて具体的なパターンを見いだしました。
ここでは基本の四パターンを紹介しましょう。
◆0~45センチ
体がくっつく距離で、心理学では密接距離ともいいます。
一般的には家族や恋人などの関係に見られ、仕事上のつき合いでこの距離になることは考えられません。
◆45~120センチ
二人で並んで、あるいは向きあって手を伸ばせば触れられる距離です。
専門用語では個体距離といい、友人同士や親しく話ができる関係に見られます。
喫茶店などの小さなテーブルをはさんで向かいあうと、ちょうどこのくらいの距離になります。
◆120~360センチ
二人で向きあって、両方から手を伸ばすと触れるくらいの距離です。
社会距離といい、仕事上のつき合いや初対面の人などとはこれくらい離れるのが普通です。
名刺交換ができるくらいの離れ方と考えていいでしょう。
◆360センチ以上
公衆距離と呼ばれ、これくらい離れると個人的な関係はないと判断します。
以上の距離は、「パーソナルスペース」と呼ぶこともできます。
パーソナルスペースとは自我を守るために張り巡らせた境界線でであり、動物でいうテリトリーのようなもの…
状況や相手によって大きくなったり小さくなったりします。
普通、親しい相手には120センチ以内に近づくことを無意識で許しあいます。
逆に、初対面の人が120センチの輪の中に踏み込んでくると、緊張して不快に感じます。
混んだ電車で肩が触れた触れないで諍いが起こる原因の一つには、見知らぬ者同士が120センチのパーソナルスペースを越えたことによる不快感があります。
電車やエレベーターなどの閉鎖された空間は別として、初対面であるにもかかわらず120センチを越えて近づいてくるような人は、一般的な距離感が欠落している常識のない人か、特別な感情や意図を持っている可能性があるので注意が必要です。
逆に、何回会っても相手が初対面のような距離を保とうとするときは、形式的なつき合いにとどめたいという意志が感じられます。
無理に近づくと余計に距離をとろうとするので、相手の気持ちがほぐれるような対処を心がけましょう。
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