目次
旧約聖書「創世記」に記された最初の人間…
天地創造の終わりにヤハウェによって創造されたとされています。
ここでは、そんなエデンの園のアダムとイブ…
そしてノアの方舟についてお話したいと思います。
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エデンの園のアダムとイブについて
天地創造でこの世ができたあと、神はアダムという男をつくりました。
そして、死の存在しない楽園をエデンの地にもうけ、アダムを住まわせました。
神は、彼に管理人としての役割を与えたとされています。
何不自由なく生活していたアダムだが、やはり1人でいるのは寂しかったのです。
そこで、神は彼のあばら骨を1本とり出し、それで女性をつくります。
彼女はエバ(英語読みするとイブ)と名づけられ、アダムの妻となりました。
2人は仲むつまじい生活を送っていたが、ある日とんでもない事件が起こります。
エデンの園の中央には、「善悪の知識の木」と呼ばれる樹木があり、神はアダムに「その実だけは絶対に食べてはならない」と厳しく言い渡していました。
ところが、イブのもとに蛇がやってきて、禁断の果実を食べるよう言葉巧みにそそのかしたのです。
誘惑に負けたイブは、ついに禁断の果実を口にします。
そして、その半分をアダムにも分け与えました。
神との約束を守るべく、はじめは拒んでいたアダムも結局はこの実を食べてしまいます。
その瞬間、ふたりは全裸でいることが恥ずかしくなり、イチジクの葉で腰をおおったと言います。
ふたりが禁忌を犯したことは、たちまち神の知るところとなりました。
神にそむくことが、どれほどの大罪か…
罰としてイブには出産の苦しみが、アダムには労働の苦しみが与えられました。
もちろん、2人はエデンの園からも追放され、永遠の命をも奪われることになります。
キリスト教の教えによると、人類はみなアダムとイブの子孫にあたります。
ですので、私たちは、今だに2人の罪を背負わされ、同じ罰を科せられ続けているということになるのです。
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ノアの方舟について
アダムとイブは、エデンの園を追放されたあとに、子どもをもうけました。
遥かのち、その子孫たちが地上でおおいに繁栄します。
ただし、人口が増加すれば、悪事を働く者も増えます…
悪の氾濫は、神の失望を招く結果となりました。
すべてのものを地上からぬぐい去ってしまえ!…
人間をつくったことをひどく後悔した神は、ついに大洪水による人類の消滅を決意します。
しかし、善人で信心深いノアだけは例外でした。
ノアとその家族を助けることにした神は、彼に方舟(はこぶね)をつくるよう命じたのです。
神はさらに、すべての動物のつがいを方舟に乗せなさいと言いました。
ノアは、その言葉を素直に信じて、木造3階建ての巨大な方舟を建造します。
それはまさに、タンカーを思わせるほどの大きさでした。
必要なものをすべて方舟に乗せ、ノアは最後に入り口をしっかりと閉じます。
しばらくすると、神の予告したとおり雷鳴が鳴りひびき、地上に大雨が降りそそぎます。
それは40日間も続き、世界を完全に水没させました。
地上の生物はことごとく溺死…
生き残ったのは、ノアと彼の家族、そして方舟に乗せた動物たちだけでした。
ノアの方舟は150日ものあいだ漂い続け、アルメニア地方にそびえるアララト山に乗りあげます。
そこでノアは、水が引いたかどうかを確かめるために鳩を放ちます。
2回目の試みで鳩がオリーブの若葉をくわえてきたことから、すでに地上から水が引き、新たな植物が芽生えていることを彼は知ったのでした。
ですので今日もなお、オリーブをくわえた鳩は、平和の象徴とされている。
それは、このノアの方舟の物語に由来しているのです。
そして、最後に神は空に虹をかけました。
それは、もう2度と生きものを絶滅させめようなことはしないというメッセージだったのです。
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