あなたの周りに働きたいという気持ちはあるんだけど、どうしても働けない人はいないでしょうか?
過去に人とのトラブルがあり、怖くて人とうまくコミュニケーションが取れない….
将来に対しての不安が大きすぎて、何もできなくなってしまう….
一つのことが長続きせず、すぐに辞めてしまう….など。
そのようなニートと呼ばれる人たちが年々増加しています。
では、そのような人たちの心理背景には一体何が隠されているのでしょうか。
それでは、働きたいけど働けない人々の心理背景をみていきましょう。
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ニートと呼ばれる働きたいけど働けない人々の心理背景とは?
20〜30代の若者に、ニートと呼ばれる人々が増えています。
ニートとは、「働いておらず、教育も就労訓練も受けていない状態」の人を指します。
2005年に内閣府から発表された調査では、「15〜34歳、学卒、未婚で家事・通学をしていない者」いわゆるニートに分類された人が、85万人に達しました。
ひとくちにニートと言っても、その原因は、人によりさまざまです。
反社会的で、自分さえよければそれでいいという非行型のほか、社会とつながりを築けないひきこもり型、就職を目前にして不安がつのる立ちすくみ型、一度就職したものの、すぐに辞めてしまうつまずき型などがあります。
つまり労働の本当の大変さや喜びを知らないままに、働くことから遠ざかっているのです。
こうした若者たちの心理背景には、ピーターパン・シンドロームや青い鳥症候群とよばれる状態がしばしば起こっています。
ピーターパン・シンドロームとは、社会的な自立を拒み、いつまでも気楽な子どものままでいたい、という心理状態のことです。
精神的に未熟で対人関係がうまく結べないのが特徴で、傷つきやすく不安定なため、社会に出ることに恐れを抱いています。
青い鳥症候群とは、メーテルリンクの童話「青い鳥」に由来して命名されています。
「自分の幸せはここではない、どこかほかにあるような気がする」という気持ちがつねにあるため、腰を落ち着けて集中することができず、中途半端になってしまうのです。
これもまた、苦労や壁を乗り越えることを回避してしまう未熟さが原因といえるでしょう。
普通に社会に出て働いている人たちには理解ができず、いつまでも子供のままの気持ちでいてどうするんだ!と強く言ってしまいたい気持ちになりますが、ニートの人たちにしかわからない経験による苦しみや闇を抱えて、そこから抜け出せずにいるのかもしれません。
一体何がこのようなニートという存在を生み、増加させる世の中になっているのか…
またの機会に考えてみることにしましょう。
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