名前も素性も知らないけれど、なぜか知っている気分になる人。
そして特別、魅力的なわけではないのに、なぜが気になってしまってしかたがない・・・。
その場でないと、普段はあまり考えもしないのに、その人に会うと無性に気になってしまう。
あなたの周りにそんな存在の人はいませんか?
そんな、見知らぬ人だけど、気になる人の存在について….心理的には一体どのような状態なのでしょうか。
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通勤電車の中でいつも見かける知らない人は気になる存在?
全く見知らぬ人だけど、なぜか知っている気分になり、気になる人の存在とは。
たとえば毎朝、通勤電車の同じ車両で見かけるとか、行きつけの飲み屋で顔を合わせるとか、いつも見かける存在。
心理学用語ではそういう存在を見慣れた他人、ファミリア・ストレンジャーといいます。
アメリカの心理学者ミルグラムの実験で、次のようなことがわかりました。
ラッシュアワーのホームの写真を撮影し、次の週の同時刻に乗車する乗客たちに見せたところ、一人平均して4人のファミリア・ストレンジャーがいたことがわかりました。
そして、その人に対し、興味や関心を抱いていることもわかりました。
お互いに顔を知っているだけに、全然知らない人よりも親近感を持ちやすいファミリア・ストレンジですが、いざというときに心強い存在になることもあります。
2003年8月、アメリカ、カナダなどの東部一帯にかけて、2日間にわたって大規模な停電が起こりました。
平日の夕方に起こったため、帰宅途中の多数の人が地下鉄やエレベーターに閉じこめられるなど、さまざまな混乱が生じました。
そんななか、これまで顔しか知らなかったファミリア・ストレンジャーと、情報をやりとりしたり励まし合ったりしたことで、パニックにならずにやり過ごせた人々が少なくなかった、といわれています。
毎日見かける気になるあの人に、ちょっと勇気を出して挨拶をしてみると、思いがけなくいい関係が築けるかもしれません。
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