心配事って悩み始めると、意識が完全に支配されてだらだらと考え続けてしまいますよね。
3分考えて答えが出るんだったらいい。
でもそんなに簡単に答えが出るんだったら、苦労しないですよね。
すぐに答えが出ないのであれば、まず一晩寝かせましょう。
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心配事の解決方法って意外とシンプル?
自動車メーカーで名高いクライスラー社の創始者ウォルター·クライスラーは、心配事を紙に書きとめ、それを箱にしまって一週間待ってから、もう一度悩むべきかどうかを決めたと言います。
これは素晴らしいアイデアです。
あれこれと心配するのは、まったく感情エネルギーのムダ遣いです。
そのエネルギーを人生の他の側面に向け換えれば、もっと楽しく生きられるに違いありません。
そのためには、あれこれと悩まないために、悩み事を一晩「寝かせる」ような作戦があることを覚えておくと便利です。
もし、何か心配するような出来事が起きたら、それを紙に書き出してみます。
そして、少なくとも一晩は考えるのを我慢します。
それから、もう一度紙を取り出してきて、前日に自分が悩んでいた問題について考えてみるとよいです。
一晩経っても、あなたに何の災難も降りかかってこなかったなら、そもそも脳むべき問題ではなかったということです。
そして、世の中の大半の心配事は、そういうものなのです。
一晩我慢すれば、「なんだ……、まったく、たいしたことないじゃないか!」という実感をつかめるでしょう。
二、三度同じことをくり返せば、リラックスした気持ちになることができます。
自分の力が及ばないことは、最初から悩まないほうが良いです。
自分の力が及ぶのであれば、あれこれと改善策や対処法を考えるのは素晴らしい経験になリます。
しかし悩んでも仕方がないことに時間を費やすのは、感情エネルギーのムダ遣いというものです。
考えを先走りさせるのはよくありません。
あまり先々のことを考えても、私たちがどのようになるのかなどということは、絶対にわからないからです。
たとえば次の事例について考えてみてください。
マリーは、結婚の不安について友人に相談を持ちかけていました。
結婚をすると、どれくらいひどいことになるかについて、マリーは熱っぽく語りました。
会話に少し間が置かれたところで、ずっと話を聞かされていた友人は彼女に尋ねました。
「マリー、ところでいつ結婚するの」
「プロポーズされてないから……まだね」
「マリー、ところであなたの恋人の名前くらい教えなさいよ」
「……まだ、恋人もいないの」
友人は、笑いそうになりました。
マリーは、恋人もいないのに、結婚について本気で悩んでいたのです。
現実的に悩むとしたら、「どうやって理想の男性をつかまえればいいのか」であるはずなのに、マリーはあまりにも先のことで悩んでいました。
過労死で亡くなる人たちは、職務それ自体より、仕事で心配しすぎているのが原因だという話を聞いたことがあります。
「もし、こうなったら……」「もし、ああなったら……」と余計な心配をし、心に不安を抱えて仕事をしていたら、だれでも神経がまいってしまうでしょう。
その心配事に根拠がないのなら、なおさらです。
目に見える敵ならやっつけることもできようが、見えない敵にはなすすべがありません。
みなさんは、見えない敵に怯えるという悪いクセがないでしょうか。
もし、そういう傾向があるのなら、心配事を1週間は寝かせておく習慣をつけ、心配する必要がないことを知ってください。
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