長年、連れ添ったご夫婦で、とても顔が似ている2人を見かけたことはありませんか?
ときには、あまりに似ていて、そっくりというご夫婦もいるかもしれませんね。
そうなんです。
よく、夫婦は顔が似てくる…と言われますよね。
よく考えるととても不思議なお話ですが、さて、このように夫婦の顔が似てくる理由には、何か原因があるのでしょうか?
今回はそんなお話です。
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夫婦の顔が似てくる理由とは?
アメリカの社会心理学者ロパート・ザイアンツは、25年間一緒に生活した夫婦の顔の表情が、お互いに似るかどうかの研究を行った110人(55組の夫婦)に、結婚初年の写真と25年後の新しい写真とを持ってきてもらい、それを大学生に比較させて、何が最も似通っているのかを聞いてみました。
名前:ロバート・ボレスワフ・ザイアンス(Robert Bolesław Zajonc)
生年月日:1923年11月23日~2008年12月3日
出身:アメリカ合衆国 ※生まれはポーランド
職業:社会心理学者
その結果、全体的なイメージではなく、彼らの顔の表情に変化が見られ、お互いの表情が似通ってきたと、みんなが答えたのです。
ザイアンツ氏は、その原因として食生活や環境などを考えたが、対象者はみんな太っておらず、しかも同じ地方の出身だったので、その双方の原因は否定されました。
そこで氏が最も有力な根拠としたのは、「感情移入」、つまり「結婚相手の考え方や主張に、お互いが共感を覚える」ことでした。
つまり、25年も連れ添っていると、相手の感情を汲み取れるようになる…
その気持ちや感情は、主に顔の表情を通じて伝達されているのです。
長年一緒に生活をしていると、顔の皺までも似通ってくるといいます。
わが国でも「似たもの夫婦」という表現があり、一緒に長らく暮らしていると、お互いの性格や好み、たとえば好きな食べ物も似てくることを意味しています。
しかし、一緒に暮らしている間に似てくるのではなく、もともと結婚する段階で、性格が似ている相手を選んでいたとする有力な異説もあります。
ただザイアンツ氏が指摘しているのは、「似通ってくるのは、生活や好みでなく顔の表情だ」としている点なのです。
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