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男女の恋愛関係において、最も問題視されているものと言えば「ストーカー」や「DV(ドメスティック・バイオレンス)」が挙げられるでしょう。
しかも大半が男性が加害者、女性が被害者というケースが多いかと思います。
では、なぜ男性はストーカーやDVをやってしまうのでしょうか?
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なぜ男はストーカーになってしまうのか?
恋愛感情は、憎しみや嫉妬以外にも、危険な形に姿を変えることがあります。
一人のターゲットにつきまとい、その生活を平気で蹂躙するストーカーは、その一つでしょう。
ストーカーには、有名人や憧れの人など、関わりの薄い人に対して行われるものと、恋愛や婚姻の関係などがあり、それが終わったときに、相手に対して行うものがあります。
前者は、「自分がこんなに好きなんだから、相手もきっと自分を好きなはず」という妄想性認知が引き金になります。
妄想性認知とは、一つの事実に対して、間違った思いこみをしてしまうことです。
脳幹の作りが違うこともあり、男性の場合、女性よりもこの妄想が強く出る傾向があるのです。
また、これには、妄想や自己偏愛などの人格障害が含まれていることもしばしばあります。
後者の場合は、これまであった2人の関係が壊れたことを、受け入れられない人が引き起こします。
関係の継続に異常なまでに執着し、それを打ち切ろうとする相手に対して、恨みを抱き、怒りをぶつけるのです。
この場合、ストーカーされる側としても、一度は親密な関係を結んだ相手なだけに、なかなか強硬な姿勢がとれません。
なるべく穏便に、当事者間の話し合いで片づけようとしているうちに相手が逆上し、刃傷沙汰になるなどの深刻な事態を引き起こしたりします。
ストーカーの被害は、顔見知りかどうかで判断せず、警察や専門機関に相談するのが最善です。
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なぜ男はDVをやってしまうのか?
妻や恋人など、愛する女性に対して暴力をふるう男性は少なくありません。
以前は配偶者間だけで問題となっていたドメスティック・バイオレンス(DV)も、最近は恋人間DVと呼ばれる暴力が深刻化しています。
「お酒に酔うと彼が殴る」、「性行為のときに暴力をふるう」などの悩みから、恋人と別れたくても報復が怖くて離れられない女性もいます。
こうした男性は、パートナーの女性を嫌ったり、憎んだりしているわけではありません。むしろ、愛情や執着を強く感じていることが多いのです。
けれどその気持ちを、優しさや敬意で表さず、暴力という行為に託します。
この心情の背景には、幼い頃の母親との関係がかかわっています。
人は3歳頃までに、周囲の人々とのやりとりから、他者に対する愛情表現や信頼を育みます。
とくに母親の無条件の愛情に包まれ、十分に甘えることで、他人を愛することを学んでいくのです。
けれど、この時期にたっぷりの愛情と甘えを体験できなかった男性は、成人後、普通に誰かを愛したり、信頼関係を築くことができません。
とくにパートナーとなった女性には、愛情を注いでくれなかった母親への憎しみを転移させることがあります。
そして「ちょっと気に入らない」、「意見が違う」程度のささいなきっかけで、身代わりのように攻撃を繰り返してしまうのです。
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