血液型と性格に関して、さまざまな意見がありますよね?
一時期、テレビのバラエティ番組で盛んに「血液型」をテーマにした特集が組まれていました。
とある幼稚園で、子供たちを血液型別にグループ分けして、それぞれに同じ作業をさせます。
すると血液型によって、行動パターンに差が出るのです。
中でも際立っていたのはA型の子供たちでした。
遊具で遊ぶ前に靴を脱ぐように指示すると、ほとんど全員が、靴をきちんと揃えます。
先生から「座って待っていてね」と指示されると、最後まで我慢強く座っているのもA型…
お皿に食事を好きなように盛りつけるときも、A型の子供たちはご飯とおかずをきちんと分けてお皿にのせていました。
番組の出演者は、「本当にA型って真面目ですよね」、「それに几帳面!」と、口々にコメントしていました。
しかし、確かに真面目で几帳面な人もいるけれど、結構いい加減な性格のA型もいれば、部屋なんてゴチャゴチャ、というA型もいるは
ずです。
そもそも、ひとくちにA型といっても半数はAO型ですから、0型のカラーも出てくる方が自然なのです。
では、なぜこのような行動の差が出るのでしょうか?
ここには、あるマジックが隠されているのです。
A型の子供たちの行動は、「思考パターン」によって引き出されたものだと考えられます。
実はA型が「海馬」の働きによって高い記憶力を持っている傾向にあるといわれているからです。
この記憶を頼りに子供たちは、一定の行動に出たと思えるのです。
幼稚園では先生が、いつも子供たちに、「脱いだ靴は揃えましょうね」と教えていることでしょう。
たとえ、その向こうに楽しそうな遊具が待っていても、A型の子供のうち何人かが「そうだ、脱いだ靴は揃えなくちゃ」と思い出せば、すぐに実行します。
記憶力のいいA型ですから思い出す子供は多いでしょう。
すると、それを見ていた他の子供たちも、「あ、そうだった」と記憶を蘇(よみがえ)らせて、次々とみんなが靴を揃えるというわけです。
特に幼稚園児くらいの小さな子供にとって、入ってくる情報はさほど多くありません。
その中で、「先生に言われたこと」は、大きな位置を占める記憶になっているはずなのです。
これに対して、たとえばB型の子供たちの思考パターンは「一点集中型」です。
子供たちの興味はすでに遊具に向かっていますから、靴など脱ぐのももどかしいといったところ…
もちろん先生の言葉を思い出す子供はほとんどいないでしょう。
このような行動の違いから、すぐにA型は几帳面だ、B型はだらしがないと判断してしまうのはどうでしょうか?…
また、こんな極端な現象は、幼稚園児だからこそ見られるものだといっていいでしょう。
成人であれば、靴を揃えるかどうかなどは育ってきた環境によって変わるはずです。
このようないくつかの条件によって、視聴者にとっては驚くほどわかりやすい「血液型の違い」が出てきます。
思考パターンが違えば、当然キャラクターにも違いが出てきます。
この違いは、本当は性格とは別物のはずなのですが、一見すると「性格の違い」のようにも見えるのです。
また、ここにちょっと面白いデータがあります。
無作為に選んだ成人の男女に、「あなたは気が短いですか?」という質問をしてみました。
もちろん、みんな血液型もバラバラ…
生活環境も様々です。
すると、「かなり短い」、「基本的には短い」と答えた人が過半数を超えたというのです。
なぜ、このような結果が出たのでしょう。
これは「ヒト」だけが持つ、感情を司る脳の機能と大きく関係しています。
もともと人間は、心地よい「快」の感情より、「不快」の感情の方が強く記憶に残ります。
実際にはどちらも同じように記憶されているのですが、「不快」の感情の方が強烈なため印象に残るのです。
そのため、イヤな出来事と、そのとき「イライラした」、「怒った」、「悲しかった」という感情は自分の中にはっきりと記憶されます。
その結果、自己分析をすると、「俺って、かなり短気だよな」、「私、すぐにイライラするのよね」と、多くの人が「自分は短気である」と結論づけてしまうのです。
一般的に行なわれる性格診断は、本人の自己申告をもとに統計をとる場合が大半です。
でも、その自己申告が本当に正しいかどうかは、なかなか判断できないのです。
そこで次のように分けてみると、少し納得できるのではないでしょうか?…
A型は、基本的に短気だが、感情を抑えることが多い
B型は、基本的に短気で、感情が表に出やすい
O型は、基本的に短気だが、他のことで気を紛らわせる
AB型は、基本的に短気で、時に爆発することがある
同じように「短気」といっても、思考パターンが違えば感情に対する対処の仕方も違ってきます。
その結果、かっとしたりイライラしたりしたとき表面にどう現れるかも、違ってくるのです。
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