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日本神話に登場する神「水蛭子(ヒルコ)」伝説とは?




イザナキとイザナミが結婚して最初に生まれたのは、ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)です。
「日本書紀」の「一書(あるふみ)」(第10)によると、この子は三歳になっても足が立たなかったので船に乗せて流してやったといいます。

養分に富んだ泥沼に生息し、生物の肌にとりついて生き血を吸う蛭(ひる)は不気味ですが、泥沼は生命力と未来の可能性を感じさせます。
その生命力と可能性にかけて、不気味なヒルコを葦(あし)の船に乗せて流してやったのです。

流れ着く先はどこか?…
それは、海の彼方にある常世(とこよ)の国なのでしょう。

常世の国で成長したヒルコは、また帰ってきて海岸に漂着しました。
このヒルコが来訪神であるエビス(恵比寿)として帰ってきたとされ、ヒルコ=エビス神として祀られるようになるのです。
エビスは本来「戎」、「夷」などと書いて外地の蛮人を指し、福を運んでくるといわれています。

兵庫県の西宮神社ではヒルコ=エビス神を祀(まつ)っていますが、その言い伝えによると、海に流されたヒルコは摂津国西(せっつのくににし)の浦(兵庫県西宮)に流れ着き、土地の人々に拾われて育てられました。

人々はこの神に夷三郎(えびすさぶろう)という名をつけ、のちに夷三郎大明神(えびすさぶろうだいみょうじん)、戎大神(えびすおおかみ)として祀ったといいます。

エビス神はこうして豊漁や航海を見守り、海の神として君臨していたのですが、次第に市場を守護する神となり、商業や農業をもつかさどる神となっていきました。
商売繁盛の福の神たるゆえんです。
エビス神は七福神の一員とされ、縁起の良いめでたい神として礼拝(らいはい)されているのです。

ところで、島根県松江市の美保神社では、このエビス神をコトシロヌシノカミ(事代主神)としています。
コトシロヌシは、父のオオクニヌシノカミ(大国主神)が天孫(てんそん)から国を譲るように持ちかけられたとき、国譲りに賛成して海の彼方に去ったといいます。
これがエビス神だとして混交して祀られているのです。




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