あなたの周りにこんな人はいませんか?
つい手が出てしまう人…
職場の上司、先輩、付き合っている人、夫(妻)、両親など…
あなた自身では経験がなくでも、友達の彼氏が…という人もいるかもしれません。
では、手が出る人というのは、どのような心理状態なのでしょうか。
そして心理状態に伴い、一体何がそうさせてしまっているのか、を一緒に見ていきましょう。
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手が出る人の心理とは?(上司・彼氏・両親etc)
すぐに手が出てしまう人…
あまりに度が過ぎると、恐怖を感じるまでとなり、大きな問題へと発展しかねません。
手が出る人というのは、言葉だけでは相手を説得できないもどかしさを抱えています。
要するに自信がないということで、大声で怒鳴ったりする人も同じ心理状態ですが、手が出るところまでいくと、その病理はより深刻なものといえます。
それではなぜ手が出てしまうのか…
それは、攻撃の対象を自分より弱い者に向ける「置き換え」が働いているからです。
手が出る人というのは、自分自身も誰かに支配されたり振り回されたりして、不安や恐怖を感じています。
それを自分自身で克服できないからこそ、自分が受けたのと同じ仕打ちをより弱い対象に加えようとするのです。
このような人たちに多いのは、幼少期にお父さんがお母さんを殴るのを見ていたとか、あるいは自分自身が殴られていた可能性が高いと考えられます。
あるいは学校の先輩、職場の上司から暴力を受けていた可能性もあります。
親から子ヘ、先輩から後輩へ。
職場、学校、家庭など、強い者と弱い者が共存する集団では、暴力が連鎖し、より弱い者へと攻撃が向かっていく危険性が常にあるのです。
親や先輩から暴力を受けたせいで、その時に感じた絶望感や無力感を乗り越えられない。
だから自分が受けたのと同じことを、自分より弱い者に対してすることによってそれを乗り越えようとするため、手が出る人というのは、見方によっては「気の毒な人」だともいえます。
逆に暴力を受けていた人でも、他者に手を出さない人もいます。
周りに自分より弱い者がいない場合、あるいは正義感が強く「弱い者いじめなど決してできない」などという人です。
しかし、その人が感じた不安や恐怖は一体どこへ向かうのでしょうか。
そんな時、暴力は違った形の悲劇を生み出します。
自分自身が「うつ」となってしまうのです。
他人を傷つけることができない場合は、攻撃対象を自分に向けるしかなくなります。
「自分が悪いから、こうなってしまったんだ」と思い込み、罪悪感にさいなまれてしまうのです。
手が出る人というのは、完全なる攻撃者となりますが、「うつ」になる人も実は攻撃者と同じなのかもしれません。
「うつ」になれば、周囲の誰かが必ず困ります。
会社を休めば同僚が困りますし、一緒に暮らす家族も心配するでしょう。
つまり病気を通じて誰かを苦しめているという意味で、攻撃者と同一化しているのです。
先ほどもお話した通り、強い者と弱い者が共存しているこの世の中、このような問題は大変根強く難しい問題ではありますが、まずは暴力の連鎖を止めることが必要となります。
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