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夢占いで「蛇」が縁起が良いとされるワケとは?

蛇(へび)と言えば、体が細長く、四肢がない…
誰もが知る爬虫類の一種です。

中にはこの蛇が大好きで仕方がなく、自宅で飼っているという人もいますが、一般的にはあまり可愛がられるタイプの動物ではありません。
しかし一方で、この蛇にかんしては縁起が良いと言われ、特に夢に出てきたときは金運や出世などの意味があるともいわれています。

さて、この不思議な動物の蛇…
なぜ縁起が良いとされているのでしょうか。




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夢占いで「蛇」が縁起が良いとされるワケとは?


洋の東西を問わず、蛇は古代から神の使いと考えられてきました。
日本にも古くから蛇信仰が存在しています。

大国主(おおくにぬし)が別の姿で現れた神様で、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)に祀られた大物主(おおものぬし)という神は、蛇の姿をした蛇神で洞窟に住んでいたという言い伝えがあります。

また、素戔嗚尊(すなのおのみこと)に退治され、尾から草薙の剣を出した八つの頭を持つ大蛇・八岐大蛇(やまたのおろち)は、実は八つの支流を持つ大きな川で、草薙の剣はその支流から採れる砂鉄を象徴していたという説もあります。
大きくうねりたくさんの支流を持つ川を蛇と見立て、当時権力を握るためにもっとも重要であった製鉄の技術の奪い合いをこのような神話に託したのかもしれません。

蛇は脱皮して古い皮を脱ぎ捨てて若返るように見えるため、強い生命力の象徴とみなされました。
強力な毒を持つ蛇もいる一方で、薬としても用いられたので、医学や薬学の象徴としても見ることができます。

そうした特徴から、強い生命力の源として豊穣と命を司る神の使い、蛇(み)は水(み)と重なることから水神の使い、山に生息することから山の神など、蛇はさまざまな信仰の対象となったのです。

さて、そんな中「蛇の夢を見ると縁起がいい」という言い伝えも、このような蛇信仰の延長にあると考えられます。
「蛇の夢を見ると金運がつく」というのも、蛇を吉兆ととらえ、蛇のイメージを想起することで神聖な蛇の力を得ることができるという考えでした。

また、「家の中に蛇が入ると暮らしがよくなる」、「蛇がのぼるのを見ると出世する」といった言い伝えもあります。
アオダイショウは高い場所を好み、木のホラなどに住み着きます。
人家の屋根裏は、ちょうど木のホラのようで、アオダイショウにとって快適な住処となるのです。

家に住み着いたアオダイショウは、貯蔵した米や麦などを食い荒らすネズミをとってくれました。
昔の人々は、そうやって蛇と共存し、家の守り神として大事にしてきたのです。



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