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iPS細胞とキリスト教の微妙な関係とは?

iPS細胞…
正式名称は人工多能性幹細胞(じんこうたのうせいかんさいぼう)といいます。

このiPS細胞の発見などによって、人類は少しずつ進歩・発展してきました。
私たちにとっては、ありがたい話です。

さて、このiPS細胞…
キリスト教にとっては、どのような意味合いを持つのでしょうか。




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iPS細胞とキリスト教の微妙な関係とは?


今や技術的には人間のクローンをつくることも可能だといわれています。
そんな生命工学の発展は、キリスト教からすれば非常に悩ましい問題です。

なぜなら、キリスト教では、生命をつくることができるのは神だけであり、人間が生命創造の神秘に手を出すことは、まぎれもなく神への冒瀆だからです。
1996年、イギリスで世界初のクローン羊が誕生し、人間のクローン誕生も現実的な問題となりました。

すると、すぐさまカトリック教会は、「人間のクローンは自然の摂理に反する人間を創造するという業は神に属するものであり、絶対に人間の手にゆだねられてはならない」と懸念の声明を発表しています。

もっとも、カトリックが直接的に反対したのは人間のクローンであり、ほかの動植物のクローンに関しては、はっきりとした見解を表明しているわけではありません。
これは、キリスト教が伝統的に人間を特別視し、他の動物とは明確に違う存在だと考えているからでしょう。

このような微妙な線引きは、カトリックがES細胞とiPS細胞の研究に対してまったく反対の反応をしめしたことにも表われています。
ES細胞もiPS細胞も、どちらも体内からとり出した細胞を増殖させ、臓器などをつくることができるという意味では、似たような技術となります。

だが、カトリックは、前者が受精卵を利用することから、「一種の殺人であり、生命への冒瀆である」として猛反対を表明したのに対し、後者は皮膚の細胞などからつくれることから、「歴史的な成果」と称えているのです。

ちなみに、プロテスタントの生命工学に対する態度は、プロテスタント内の宗派によって様々です。
寛容な宗派もありますが、一部の極端な宗派は、そもそも進化論すら認めておらず、あらゆる生命工学の技術に関しても反対を表明しています。



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