この世の中、日々の生活にストレスが溜まっている、という人も少なくないのではないでしょうか。
仕事ではもちろん、様々な場面での人間関係、子育て、介護など….。
生活をしているとストレスが溜まることが溢れています。
そこで日頃のストレス解消方法も人それぞれかと思います。
買い物でストレス発散する人、カラオケに行く人、運動をする人….。
ストレス解消方法に様々な方法がありますが、中には怒りを爆発させることがストレス解消になる、という人もいるかもしれません。
ストレスが多いこのご時世、ストレスを発散させることは、体にとってもとても大事なことです。
しかし、「怒り」を爆発させるストレス解消方法は、体にとって良いことなのでしょうか?
さっそく見ていきましょう。
ストレス解消法として「怒る」は禁物!?
毎日イライラ…
なにか腹立たしい…
そんな風に感じることはありませんか?
「ストレス社会」と呼ばれるほど、日々ストレスが蓄積しやすい現代…
ストレスを溜め込むのは身体に悪いので、適度に感情を出すことが良いといわれています。
事実、ストレスが溜まった時に「怒り」を爆発させて気分がスッキリした経験は、誰にでも一度くらいあるのではないでしょうか。
しかし、それが「健康に良いか?」といわれると、必ずしもそうではないのです。
人間や犬など高等動物の脳には、感情を司る「大脳辺緑系(だいのうへんえんけい)」という部分があります。
この部分はエネルギーを大量に必要とするのですが、それによって消費される酸素の約2%は、老化や病気を引き起こす活性酸素(かっせいさんそ)に変化してしまうのです。
つまり、大脳辺緑系を活発化させる感情の発露は自分の身体を傷つけることにつながるということ…
確かにストレスも活性酸素の発生要因ではあるのですが、その解消方法として怒りをあらわにすることは、更に活性酸素を増やし健康を害するだけで、百害あって一利なしだったりするのです。。
ただしそれは、喜怒哀楽の、「怒」と「哀」の場合だけ…
「喜」や「楽」といった感情には、活性酸素の発生を上回るメリットがあります。
それが、オキシトシンと呼ばれるホルモンの分泌です。
「幸せホルモン」や「抱擁ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンは、スキンシップや親しい仲間との団らんなどで分泌されます。
その効果としては、人間関係を円滑にする、血圧の上昇を抑える、心臓の機能を向上させる、幸福感をもたらす、などがあります。
つまり、「楽しい」、「嬉しい」といった感情を生じさせる行為はオキシトシンの分泌を促し、健康で幸せな毎日につながるのです。
何かとストレスの多い世の中…
怒りで発散するのではなく、できるだけ楽しいことで解消して、豊かで満ち足りた人生を送れるようにしたいものですね。
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