祭神を慰めるために行われる雅な祭り…
香川県の金刀比羅宮で行われる「金刀比羅宮桜花祭(ことひらぐうおうかさい)」をご存知でしょうか?
神慮を慰める神恩感謝の祭事です。
今回はそんな香川県金刀比羅宮について、少しお話しましょう。
祭事名:金刀比羅宮桜花祭(ことひらぐうおうかさい)
開催場所:金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町892-1)
開催日時:2018年4月10日(火)
お問い合わせ:金刀比羅宮
TEL:0877-75-2121
アクセス:JR「琴平駅」下車徒歩10分
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香川県金刀比羅宮で行われる桜花祭(おうかさい)の紹介
「讃岐のこんぴらさん」として親しまれている金刀比羅宮(ことひらぐう)(香川県仲多度郡琴平町)は、大物主神(おおものぬしのかみ)を主祭神としています。
香川県西部の大麻山(おおさやま)と尾根続きの琴平山(ことひらやま)の東側中腹に位置する金刀比羅宮は、海上交通の守り神として信仰を集めています。
琴平山は、南東部分が象の頭に似ているところから象頭山とも呼ばれるが、この急斜面に鎮座する奥社までは1368段の石段が続きます。
金刀比羅宮は桜の名所として知られ、数千本の薄紅色の桜が山全体を彩る見頃は4月上旬…
吉井勇に次の一首があります。
「ことひらの桜祭りにゆきあひね うれしかしこし旅人われは」
そして、この「こんぴらさん」の祭礼が桜花祭(おうかさい)です。
この時期には各地で桜にちなんだ祭りが行われていますが、この桜花祭もその一つです。
金刀比羅宮は桜の名所として知られ、数千本の薄紅色の桜が山全体を彩るころ、祭神を慰めようと行われるのが桜花祭なのです。
午前9時30分ころ、冠に桜の花を飾った神職たち、赤い単衣(ひとえぎぬ)の上に襅(ちはや)という薄物をまとい、髢(かもじ)にも桜を差し、手に桜の枝を變た巫女(みこ)たち、行列の調度品にもすべて桜があしらわれ、まるで絵巻物を見るような雅(みやび)な一行が全山桜の中、大門から本宮までのゆるやかな桜並木を優雅に練り歩きます。
本宮に到着すると、10時頃から祭典が行われます。
少女たちによる「八少女舞(やおとめまい)」や、神官の舞う「大和舞(やまとまい)」は、いずれも古式ゆかしい舞です。
ちなみに、秋(10月9日~11日)の「金刀比羅大祭(ことひらたいさん)」も見逃せません。
約500人からなる深夜の宵宮が見どころです。
今年はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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