コンプレックスに悩まされた経験は、誰にでもあるでしょう。
コンプレックスはあまり良くないイメージに聞こえがちですが、適度に持っていることはとても大切なことです。
コンプレックスが人を日々成長させてくれるからです。
自分を成長させてくれる適度なコンプレックスは良い影響を与えてくれますが、人を弱くしてしまうコンプレックスも存在します。
それはどういうことなのでしょうか…。
それでは詳しく見ていきましょう。
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人を強くする劣等感と人を弱くする劣等感
自分がみじめな存在に見えたり、他人への嫉妬に苦しんだり、そんな思いにとらわれるのは、珍しいことではありません。
こうした感情を劣等コンプレックスといいます。
これは辛く苦しい感情ですが、これがなければ、人間は現在のように繁栄することはなかったでしょう。
もっとよくなりたい、◯◯には負けたくないと思うからこそ、人は努力し向上することができます。
その気持ちの源が劣等コンプレックスなのです。
また、コンプレックスを克服するために、違うことで頑張って成果を上げることもあります。
たとえばルックスに自信がなかった男性が、楽器や歌の練習に精を出し、有名な歌手になった話などがそうです。
これを補償行動といいます。
要は、コンプレックスがあっても、その自分を認識し、乗り越えていくことで成長できればいいのです。
けれど、コンプレックスが強すぎると、問題となる場合があります。
極度に自信をなくしたり、課題に取り組む意欲を失うこともあるからです。
そしてもっと深刻な問題なのは、成長過程などで意識下に閉じこめられた、抑圧された強烈な感情がもたらすコンプレックスです。
たとえばひどいいじめを受けたり、虐げられた経験をした人が、そのときの心の傷を癒せずに抱えている場合などです。
こうしたなかには、トラウマが存在することも多く、恐怖や嫌悪、罪悪感、強烈な嫉妬や劣等感を伴います。
こうしたコンプレックスは、問題行動をもたらしたり、精神疾患を引き起こすともあります。
いろいろなコンプレックス
「シンデレラコンプレックス」
女性が男性に対して、助けてもらいたい、守って欲しいと思うこと。
依存欲求と自立欲求という、矛盾した二つの欲求を抱える。「ロリータコンプレックス」
男性が性的に未発達な少女に対してゆがんだ性愛感情を抱くこと。「白雪姫コンプレックス」
母親が、いけないとは知りながら子どもに身体的虐待を加え、その葛藤に悩むこと。
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