あなたは第一印象で得をしたり損をしたりした経験はありますか?
また周りの友人や職場の人で、第一印象のイメージがなかなか抜けない….と思ったことはある方が多いのではないしょうか。
第一印象は、不思議と強烈なイメージを残します。
知り合ってからしばらく経ったとしても、第一印象のイメージはなかなか覆ることはありません。
そこで今回は第一印象のイメージを覆すにはなぜ時間がかかるのかについて見ていきたいと思います。
第一印象を覆すにはどうして時間がかかるのか?
物事や人に接したとき、最初に受けた感じのこと….
これを「第一印象」と言いますね。
第一印象をあとから変えるのは難しいものです。
たとえば「この人はルーズ」という第一印象を与えると、その後、几帳面なところを見せても「ルーズ」という印象をなかなか覆(くつがえ)せません。
それを示すのが、スナイダーとスワンの実験です。
まず被験者に「積極的」、「声が大きい」など「外向的な人」と思われる特徴を書いたカードを渡し「これから会う人が、このカードに書かれているような人かどうか判断してほしい」と頼みます。
そのとき被験者には、これから会う人の特徴を判断するのに役立つと思われるカードを26枚の中から12枚選ばせます…
カードの内容には「もし、あなたがパーティを盛り上げなければならないとしたら、どんなことをしますか?」といった外向的であることを示すものもあれば、「騒がしいパーティのどんなところが嫌いですか?」といった内向的であることを示すものもあります。
すると外向的と思われるカードを渡された被験者は、外向的と判断できるカードをより多く選択しました。
一方「無口」、「人見知りする」など、内向的と思われる特徴を書いたカードを渡された被験者は、内向的と判断できるカードをより多く選択したのです。
これは「仮説検証バイアス」と呼ばれるもので、人は最初に「外向的」という仮説が立てられると、その後はその仮説を正しいと判断できるような材料ばかりを探す傾向があるのです。
だから、第一印象で外向的と思えば「声が大きい」、「動作が大きい」など、外向的であることを裏付ける言動にばかり注意が向かうのです。
逆に「休日は家で過ごすことが多い」など、内向的と思われる発言をしても、その発言は無視され、内向性を裏付ける証拠として採用されなくなるのです。
言い換えれば「自分の第一印象は正しい」という思い込みが、相手の本当の姿を見誤らせる働きをしているといっていいでしょう。
このように、一度生じた思い込みを覆すのは難しいものなのです。
ですので相手から好かれるには、第一印象をよくすることがいかに大事かわかるでしょう。
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