仏教や道教では、世界を形作るとされた5つの元素を五大元素(ごだいげんそ)といいます。
ちなみに仏教では「地」「水」「火」「風」「空」の5つ…
道教では「木」「火」「土」「金」「水」の5つになります。
そして風水にも同じような考え方があり、五大要素として、木、火、土、金属、水の5つがあるのです。
地球に存在するすべてのものはこの5つの要素の組み合わせでできています。
それではこの風水の五大要素についてより詳しく見ていきましょう。
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風水の五大要素について
この五大要素はすべてつながっていて、調和と創造の流れを作り出し、誕生、成長、熟成、完成(完結)というサイクルを繰り返しているのです。
水が木を育て、木が燃えれば火が生まれて灰となり、灰は大地の肥やしとなり、肥えた土には金属が生まれ、豊かな大地に水が湧く…
この時計回りの流れが「創造」のサイクルです。
時計回りのつながりと同時に、対角線上には「破壊」のエネルギーも生まれます。
水は火を消し、火は金属を溶かす、金属は木を切り、木は土を侵食し、土は水を抑える…
となります。
「破壊」のエネルギーというと、良くないものと考えてしまうかもしれませんが、自然界には良い悪いはありません。
自然界のエネルギーにもそれぞれ特徴とお役目があるということです。
この創造のサイクル、破壊のサイクルの両方を使ってバランスを整っているのです。
さらに自然界の五大要素を日常の生活に取り入れる際、色、形、素材、イメージなども五大要素を表わすエネルギーとして利用できます。
たとえば木のエネルギーなら、植木といった直接的な「木」に加えて、色(緑)、形(長方形、円)、素材(木製品)を使うことができます。
こうして個人の感性とライフスタイルに合わせて五大要素を取り入れることで、風水効果を高めることができるのです。
木
「成長」や「春」のエネルギーです。
新しいもの、新しいことの誕生を象徴します。生き生きと上に向かって伸びるイメージですから、モチベーションを高めたいとき、若さと活力を求めているときに取り入れたいエネルギーです。
運気が下がっているように感じる、上から圧迫されているように感じる、というときにも、上に向かって伸びる木のエネルギーを取り入れると良いでしょう。木を象徴する色は緑や青…
豊かに茂る木々を思い出してください。象徴する形は長方形、円柱形にコラム形。
これも、しっかりとした木の幹から生まれるエネルギーを示しています。
火
「可能性」や「行動力」、「夏」のエネルギーです。
力強く、天高く飛び立っていく様子を象徴しています。炎は必ず上に向かいます。
火を意図的に作り出せるのは人間のみ…
だからこそ人間ならではの欲望である進化したい、高まりたいという望みを象徴しています。
可能性を引き出し、夢や目標を手に入れたいときに取り入れたいエネルギーです。象徴する色は、赤やオレンジ、暖色…
象徴する形は、三角形や三角錐、ピラミッド形になります。
土
「安定」や「バランス」のエネルギーです。
人と宇宙をつなぐ重要な位置づけの象徴です。すべてが生まれて還っていく大地ですから、五大要素の中心でもあります。
そのため、最も重要な心身の健康と安定に関わる要素なのです。安定と平和を感じたい、毎日がめまぐるしくてベースを整えたいというときに取り入れたいエネルギーです。
象徴する色は、アースカラーや茶色、黄色…
象徴する形は、四角や正方形、箱形です。
これらの形はもっとも安定感のあるものなのです。
金属
「集中」や「密度」、「秋」のエネルギーです。
集中力と想像力、コミュニケーションの象徴でもあります。金属は硬い(固い)ものですから、確固たる強い決意、夢の実現につながるエネルギーです。
またコミュニケーションに関わる要素でもあります。
創造の力を高めたいとき、人間関係をよくしたいときに取り入れたいエネルギーでもあるのです。象徴する色は、白やパステル…
象徴する形は、集中や凝縮をイメージさせる丸、球形、ドーム形です。
水
「静」や「冬」のエネルギーです。
常に美しく清らかに流れるエネルギーフローの象徴です。水に象徴されるエネルギーは、より低いところへ向かって流れます。
とらえどころのない自由さを持っています。
また、生活の中に「平和」「静けさ」を望むとき、人生の流れをスムーズにしたいときに取り入れたいエネルギーです。水を象徴する色は黒、濃紺など…
水色ももちろん「水」を象徴する色ですが、水は深度が増すほど色が濃くなっていきますから、濃紺、そして黒は水のエネルギーが最も強く表われるとされています。水を象徴する形は、流線形、流動形で、形があってないような、とらえどころのないもの、自由に形を変えるもの…
という特性を示しています。
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