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人間、良いときもあれば悪いときもあります。
どうしても「運が悪いな…」と感じたときは「厄落とし」がいいかもしれません。
ここでは厄落としとは何か?…
その意味と厄落としで有名な神社について、ご紹介しましょう。
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厄落としで有名な神社
寺社名:三宝寺(さんぼうじ)
住所:京都府京都市右京区鳴滝松本町32
TEL:075-462-6540
アクセス:
京福電車「宇多野」下車、徒歩約15分
市バスJRバス「三宝寺」下車、徒歩約7分
三宝寺は日蓮宗の寺院で3月1日の水行祈禱会(すいぎょうきとうえ)でも知られるお寺です。
また境内には宝暦年間に京都御所菊亭家邸内より移植された名桜「御車返しの桜」があることでも有名です。
厄落しに関しては、て毎年12月の第一日曜日に厄落しの大根焚き(御会式)が行われ、この日は日蓮大聖人を偲び讃える報恩法要で、日蓮大聖人・日朗上人・日像上人の御真骨を御開帳があります。
絶品とされる大根焚きに加えて、大聖人が「ゆず」を珍重された故事になぞらえ、香り豊かな「ゆず御飯」も用意されています。
ちなみに昨年は大根焚き700円、ゆず御飯800円でした。
寺社名:松尾寺(まつおでら)
住所:奈良県大和郡山市山田町683
TEL:0743-53-5023
アクセス:
JR大和路線「大和小泉駅」東口から近鉄郡山駅行バス
または「近鉄郡山駅」から小泉駅東口行バス「松尾寺口」下車、徒歩約2km
松尾寺の歴史は古く、養老2年(718年)に天武天皇の皇子・舎人親王(とねりしんのう)が、日本書紀の作成にあたる年がちょうど厄年であったため、日本書紀の無事完成と厄除けの願をかけて建立されました。
そして同時に松尾寺は日本最古の厄除霊場でもあるのです。
松尾寺の釣鐘(つりがね)は厄除の鐘としても知られており、毎年12月31日の大晦日に「やくよけ除夜祭」、1月1日に「初詣・厄除開運祈願祭」が行われます。
元旦には厄除祈祷厳修・松尾山七福神開扉・大黒天念持仏公開など、日本最古の厄除霊場にふさわしい厄落とし行事が行われるのです。
寺社名:妙泉寺(みょうせんじ)※通称:千葉厄除け不動尊
住所:千葉県東金市山田1210
TEL:0475-55-8588
アクセス:
JR「千葉駅」からバスで「山田台」で下車、徒歩2分
関東厄よけ三不動の一つ千葉厄除け不動尊こと妙泉寺は、鎌倉時代の中期に妙泉法印が開いたとされるお寺です。
千葉厄除け不動尊のイメージが強く、厄除けや厄払い、方位除けや八方除け、さらには病気平癒にご利益があるとされています。
妙泉寺では新年初詣大祭が1月1日から3日まで行われ、この期間のみ普通祈願が3000円で行うことができます。
一年の始めに心機一転、厄落としをするのも良いでしょう。
ちなみに他にも東京都目黒区の「瀧泉寺(りゅうせんじ)こと(目黒不動尊)や、東京都台東区にある正宝院(しょうぼういん)こと飛不動尊なども有名です。
寺社名:和田神社(わだみや)
住所:兵庫県神戸市兵庫区和田宮通3丁目2-51
TEL:078-652-1551
アクセス:
地下鉄・海岸線「和田岬駅」2番出口、徒歩2分
JR山陽本線和田岬支線「和田岬駅」、徒歩5分
祭神は天御中主大神、市杵嶋姫大神、蛭子大神。
また和田神社では兵庫七福神の一つで弁財天を祀ることでも有名です。
和田神社では正月一番祈祷が行われ、料金は願意(願い事)の数で違いますが、一人の場合5000円から願意で1000円ずつ増えていきます。
寺社名:尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ)
住所:愛知県稲沢市国府宮1-1-1
TEL:0587-23-2121
アクセス:
名鉄本線「国府宮駅」下車、徒歩3分
JR東海道本線「稲沢駅」下車、徒歩15分
尾張大国霊神社は一般には国府宮神社(こうのみやじんじゃ)、もしくは国府宮(こうのみや)と呼ばれます。
尾張地方の総鎮守神、農商業守護神、厄除神として信仰され、毎年旧暦の1月13日に行われる儺追(なおい)神事が厄落としの意味を持ちます。
儺追神事は「国府宮はだか祭り」や単に「はだか祭り」と呼ばれ、クジで選ばれた神男(しんおとこ)に触れると厄が落とされると言われています。
寺社名:薬王寺(やくおうじ)
住所:徳島県海部郡美波町奥河内寺前285番地1
TEL:0884-77-1126
アクセス:
JR「日和佐駅」下車、徒歩10分
言い伝えによれば、神亀3年(726年)に聖武天皇の勅願により行基(ぎょうき・ぎょうぎ)が創建したと言われています。
また四国八十八箇所霊場の第二十三番札所としても知られる薬王寺は本尊の薬師如来から厄除けの寺としても有名です。
厄落としに関しては、毎年2月11日と12日には厄除初会式が行われます。
また境内には厄坂があり、女坂33段、男坂42段、還暦厄坂60段があることでも知れています。
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厄落としとは何か?その意味を知る
人の一生のうちには、さまざまな災厄が身に降りかかるものですが、特に多いとされる一定の年齢があるといわれています。
厄の年齢については地方によって違いがありますが、成人で共通しているものについてご説明します。
代表的な厄年は、男性が25歳、42歳、61歳、女性は19歳、33歳、37歳とされていますが、このうち男は42歳、女は33歳を大厄(たいやく)といい、もっとも忌み慎むべき年齢とされています。
一般的に大厄の当該年には、それぞれカッコ内のように前年に前厄、後年に後厄があります(年齢は数え年)。
◇男性
(24歳)25歳(26歳)
(41歳)42歳(43歳)
(60歳)61歳(62歳)
◇女性
(18歳)19歳(20歳)
(32歳)33歳(34歳)
(36歳)37歳(38歳)
厄を祓い落とす方法とされるものが厄落(やくお)としです。
これはご存知の通り、厄年にあたった者が、身近な寺社へ参拝し、神仏へ祈願するものです。
昔から各寺社では、毎年日を定めて「厄落しの行事」を催しています。
ちなみに節分に豆まきをするのは、年男・年女の他に厄男・厄女がすることもあります。
また、特に日を定めないで神社でお祓いをしてもらうことも一般的に行われています。
厄落しは各家でも古くから行われています。
秋田県横手市(旧・雄物川町)などには、「歳重ねの祝い」という厄落しの行事があります。
門松を立てたり、餅を搗(つ)いたり、正月の行事をそのまま繰り返すのですが、この行為によって厄年が終わって、次の年になったとするわけです。
厄落しには、身につけているものをわざと落としたり、捨てたりする風習もあります。
身についた厄を品物に付着させて除くという意味からで、これは古代からある人形に厄を移して厄を落とす習慣の名残です。
厄落しのため、正月行事を二度あるいは三度行う歳重ねの日取りは、月遅れの正月(2月1日)のほか、小正月(1月15日)、二十日正月(1月20日)、節分(2月3日)、事始めの日(2月8日)などがあります。
厄落し、まじないなどは、中国古代の思想である陰陽五行説を背景として、室町時代に盛んになり、それが現代日本に脈々と生き続けているわけです。
それは何も特別な人だけでなく、日本人の誰もが行っている日常的にみられることなのです。
功罪はともかくその事実に驚嘆させられますね。
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