皆さん、ご存知のように「つまようじ」は手のひらに収まるくらいのコンパクトサイズで、お菓子や果物を食べる時に使ったり、食事の後に歯に挟まったものをとり除くために使ったり、小さい割に高機能な道具です。
その「つまようじ」の手持ち側にある溝を気にしたことはないでしょうか?・・・・
刺す時に滑ってしまわないように滑り止めの機能がある…
または、溝の部分を折って箸置きならぬ「つまようじ」置きにするためだと考えられていることが多いかと思います。
「つまようじ置き説」は未だ根強く、落語家の柳家金語楼(やなぎやきんごろう)がこれを考案し、実用新案登録したという話も伝わっていいるほどです。
しかし、1987年10月7日付の日本経済新聞に掲載された記事で、大阪府妻楊枝協同組合が「つまようじ置き説」を否定しています。
あの溝は昭和30年代半ばに、高山のつまようじ職人がこけしをモチーフにしてデザインしたのだといいます。
つまり、「つまようじ」の溝は機能性のためではなく、職人がデザインとして作ったのが元だったのです。
また、「つまようじ」を製造する時には機械で回転させながら削るため、どうしても尖っていない方が黒く焦げてしまいます。
そうすると見た目が悪いということで、焦げている部分を削り、こけしのようなデザインにするようになったという説もあるのです。
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