目次
自分自身で暗示をかける…
潜在意識に自分のありたい姿を伝える…
みなさんは自己暗示について考えたことがありますか。
実は人は潜在意識によって自動的にコントロールされていると言われています。
ここでは、そんな自己暗示の効果を心理学の面から考えてみたいと思います。
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自己暗示の効果とプラシーボ効果
精神が健康面に与える影響は大きいものです。
「イワシの頭も信心から」という慣用句はそれを端的に表す言葉ですが、薬だと信じて飲めば、たとえそれがイワシの頭であろうと人の健康状態を左右することは実際にあるのでしょうか?
実は心理学の世界におけるプラシーボ効果(※薬理作用を持たないはずのものが一定の効果を生むこと)は現実的にあるのです。
たとえば一つの薬を商品化する際には、必ず事前に実薬と偽薬の両方を試用して効果を比較する試験を行いますが、これは偽薬にも一定の効果が認められるケースがあるため…
偽薬のプラシーボ効果を明確に上回る効果が認められなければ、薬は実用化されないのです。
この試験は被験者はもちろん、処方する医師すら実薬と偽薬の見分けが付かない状態で行われ、非常に厳格なものとされています。
もちろん暗示ですから絶対的なものではありませんし、個人差もあります。
場合によっては逆に、実薬であっても疑いながら服用することで効果が薄れてしまうケースだってあるかもしれません。
そういえば、体に浸透しやすいスポーツドリンクで薬を服用すると効果が強まる…
というウワサがあります。
これも医学的にはそういう事実はなく、プラシーボ効果にあたります。
基本的に薬の効果は水で飲んでもジュースで飲んでも変わりないのです。
ちなみに全般性不安障害と呼ばれる…
何事に対しても不安を抱いてしまう症例などでは、薬そのものへの疑いが強いため、症状を改善させるのに難儀するケースが珍しくないといいます。
病を患ったとき、本当に大切なのは、お医者さんとの信頼関係を作る努力をすることかもしれませんね。
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自己暗示の効果と睡眠
ストレスや疲労から睡眠不足に陥りがちな現代人…
いつまでたっても眠りにつけない寝床というのは、なかなか苦痛なものです。
昔から、眠れないときは羊を数えればいいという言葉があります。
試しに実践してみても途中で数える作業に飽きてしまったりますよね。
この羊を数えることに何か意味はあるのでしょうか?…
実は眠れるかどうかは、状況やその人の性質によるところが大きいのです。
偶発的に発症した不眠の場合や、暗示にかかりやすい人であれば、羊を数えることも一定の効果は期待できるかもしれませんが、逆に慢性的な不眠症を患っていたり、性格的に何事もとことんやらなければ気が済まないタイプの人には不向きだったりするのです。
つまり自己暗示の効きやすいタイプには有効な手段になり得ることもあるのです。
しかし、そうでなくとも数え方を工夫することで、より高い瞑想効果を得て、眠りに入りやすくすることが可能だといいます。
ポイントは、なるべくリラックスできる心地良いイメージを思い浮かべること…
これは一種のイメージ療法で、数を数えることに集中するのではなく、たとえば羊毛のふんわりとしたイメージに身を任せる感覚で、神経を静めていく練習をするといいでしょう。
数える作業に重点を置くと、神経を消耗し、むしろ覚醒してしまいます。
入眠までのカウントダウンのつもりで羊を数えてみるといいかもしれませんね。
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