日本には、約7万5000の寺院、30万体以上の仏像が存在します。
世界最古の木造寺院法隆寺があり、最古の仏典古文書も日本に存在するのです。
そのため日本には約8470万人にいるとされる仏教徒…
そのため多くの人が仏教徒になります。
しかし、そんな日本においても仏教における戒律について、知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、日本仏教における戒律について学んでいきましょう。
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日本仏教における戒律とは?
仏教にもいくつも戒律はあります。
僧は250、尼僧は348もの戒律を守らなければならないとされているのです。
だが、これほど多くの戒律を守らなければならないのは出家者だけ…
一般信者も守らなければならない戒律は次の5つだけです。
➀不殺生戒(みだりに生きものを殺してはならない)
➁不偸盗戒(他人のものを盗んではならない)
➂不邪淫戒(自分の妻や夫以外の異性と交わってはならない)
➃不妄語戒(嘘をついてはならない)
➄不飲酒戒(酒を飲んではならない)
これを仏教の「五戒(ごかい)」といいます。
また、この五戒に「不歌舞観聴(ふかぶかんちょう・音楽や踊り、芝居などを見たり聴いたりしてはならない)」、「不坐高広大牀(ふざこうこうだいしょう・立派な寝台で休んではならない)」、「不非時食(ふひじじき・正午から翌日の日の出まで食事をしてはならない)」の贅沢を戒めた3つの戒律を加え、信者が守るべき生活習慣とする「八斎戒(はっさいかい)」というものもある。
もっとも、日常生活を送っている一般信者に「音楽を聴くな」とか「午後は食事をするな」といっても、そうそう守れるものではないでしょう。
そのため、八斎戒には、月のうち6日間だけ守ればいいという救済措置が存在しています。
また、もし戒律を破ったとしても、何か厳しい罰を受けるということもありません。
ただし、不偸盗戒や不邪淫戒は、戒律以前の問題として、社会通念上守る必要があります。
当然ながら、出家者は、五戒を信者よりも厳しく守らなければなりません。
基本的に、僧(尼僧)は、不倫どころか結婚そのものが禁じられており、そのほか、あらゆる異性との交わりも厳禁…
異性に触れられることすら禁止されているのです。
戒律をひとつでも破れば、僧としての資格を剥奪されてしまうのです。
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