日本人は基本的にシャイな性格だと言われています。
自分の思っていることを意思表示できない、相手のことを気遣いすぎて自分の意見を押しとどめてしまう…などと言われ、もっと自分の意見をストレートに言うべきだ、とか、何も言わないより、はっきり言ってあげることが相手のためだ、ということもよく言われています。
しかし、果たして自分の意見をはっきり言うことは、いいことなのでしょうか。
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意見をはっきり述べることはいいことなの?!
何に対しても、バランスや兼ね合いはとても大事な要素です。
例えば、料理では、調味料の匙(さじ)かげんが大切になりますよね。
それと同じように、発言もその場に合わせた匙かげんが大切なのです。
自分の意見をストレートにぶつけることは大切なことだ、はっきり言ってあげることが相手のためだからとか、いろいろ考え方はあるでしょう。
しかし、たとえ相手のためでも、その人が傷ついたり落ち込んだりしてしまうようなことを言うのは、本当に大切なことでしょうか。
私は、そうは思いません。
思ったことを瞬時に発言するのは考えものです。
意見があるのであれば、思ったことをすぐに口にするのではなく、自分の中で何度も何度も練り直し、そして納得できたら発言するようにすればいいでしょう。
思いつきのパワーが必要なときは、すぐに口に出すのもいいかと思いますが、多くの場合は慎重になりすぎるくらいのほうがいいかもしれません。
今言いたいこと、言おうとしていることに加えて、それを言ったあとのことまで考えてから言葉にしてください。
いったん、あなたの唇から出た言葉は、もう取り戻せません。
唇から出た言葉はあなたそのものです。
誰かを傷つけたり、あなた自身を追い込む結果につながることだってあるのです。
それではなんだか駆け引きみたいだ、とか、素直じゃない、とか思うかもしれません。
そういう部分もあるかもしれません。
しかし、あとで後悔するようなことを望んでやる必要がありますか。
周りのひんしゅくを買うようなことを、あえてやる必要がありますか。
人間一人の影響力は、とても大きなものだと思います。
だから、自分の意見をはっきり言うのは、時と場合を考えてからのほうがいいのではないでしょうか。
自分の気持ちの中でしっかり考えて、大丈夫だと納得したらはっきり言うようにしましょう。
この、しっかり考えてはっきり言うことが大切です。
繰り返しになりますが、一度自分の口から出た言葉は、取り返しがつきません。
何か言うことで自分が恨まれるのは構わないとしても、他の誰かが傷つくことは決してあってはいけないと思います。
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