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2018年のお正月がやってきます。
毎年、お正月では鏡餅や門松などを用意しますが、果たしてお正月にはどんな意味があるのでしょうか?
ここでは、意外と知られていないお正月の意味に関してご紹介します。
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お正月にはどんな意味があるのか?
新しい年の始まりである「お正月」…
一年を幸運に恵まれて送るためには、このお正月の過ごし方が最も大切です。
なぜなら、日本人は古来より、お正月には新年の神様である「歳神様(としがみさま)」が、家々に幸せをもたらすために降りてきてくださると考えてきたからです。
歳神様の「とし」の語は、稲、稲の実りを表わしています。
日本では亡くなったご先祖様の霊は、春には「田の神」となり、田に豊かな実りをもたらすと、秋には山に帰って「山の神」となるとされていました。
そして新年には、歳神様となって高い山から降りてきて各家を訪れ、家族が1年間幸福に暮らせることと、食べるのに困らない作物の豊穣とを約束してくれる…
と考えてきたのです。
私たち子孫を見守ってくださっている祖霊の神様であり、私たちの命を支える穀物の神様でもある、ありがたい歳神様…
お正月とは、この歳神様を家族そろってお家にお迎えし、おもてなしをする…
そんな大切なお祭りの期間なのです。
ちなみに歳神様は地方によって、「正月様」、「恵方神」、「若年さん」、「歳徳神」、「とんどさん」と、さまざまな呼ばれ方をされているようです。
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門松・しめ縄飾り・鏡餅にはどんな意味があるのか?
お正月に行なわれる行事はすべて、この歳神様をお迎えするためのものです。
たとえば、家の門の前に立てる正月飾りの門松は、歳神様に迷うことなく我が家に降りて来て頂くための「目印」です。
「松」の木には、神様を「待つ」という意味がこめられているのです。
この門松を飾っている期間(松の内)は、家に歳神様がいらっしゃるのだと考えられてきました。
松の内は、関東では1月7日まで、関西では1月15日までが一般的です。
玄関先や神棚につけられるしめ縄飾りは、そこが神聖な場所であることを示すもの。
しめ縄を飾ることで、その内側が清らかな場所となり、歳神様が安心して降りてきてくださいます。
そして鏡餅は、歳神様へのお供え物であるとともに、お家にいらっしゃる間、お座りになる座布団のようなものなのです。
神様の魂がそこにとどまる「依りしろ」でもあります。
大きいお餅の上に小さいお餅を置いた二段の形は、「太陽と月」、「陰と陽」を表わしています。
二段のお餅の上にみかんが載せられるのは、代々(=橙・だいだい)子孫が栄えますように、という意味がこめられています。
元日までに、こうしたお迎えの準備を調え、家の中をすみずみまできれいにしておくことで、歳神様がその家にたくさんの幸運を授けてくださるとされています。
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