何も目標がない状態で働いている人はきっとそういないでしょう。
みんなそれぞれこの仕事ができるようになりたい、とか、昇格したいとか、目標を持って仕事をしていると思います。
その中でもやはり報酬に期待して働いている人も多くいるでしょう。
報酬は仕事をする上で、とても大きなモチベーションに繋がります。
ではここで、報酬の分配方法として、
個人の成績に関係なく全員平等に給料をもらえる方がいいのか?
それとも個人個人の手柄によって給料の額が大きくなる方が良いのか?
さて、あなたはどちらが良いでしょうか。
今回は、社員のモチベーションを大きく左右する報酬をどのように分配するのか、に注目してみました。
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仕事の大きなモチベーションとなる報酬の分配は慎重に。
人間が頑張る背景には、報酬への期待や執着があります。
頑張っていい成績をとればご褒美があるとか、努力して営業成績を上げれば昇給で認められるなど、”見返り”があるからこそ頑張れるのが、心情でしょう。
ところで、報酬の分配方法には二通りの考え方があります。
一つは、1人ひとりの成績や手柄の量に関係なく、平等に報酬を分け合う平等分配。
もう一つは、手柄の量や数に比例して報酬も大きくなる公平分配です。
どちらがいいやり方か、一概には言えませんが、公平理論を提唱したアダムスによると、人は自分の働きに対して少ないと思う報酬を受け取った場合、その報酬に見合う労働量まで下げて働く傾向があるとしています。
つまり、「自分はあんなにやったのに、これだけしかもらえないのか」と感じる報酬だと、その報酬に見合うぐらいの労働量まで手抜きをするということです。
労働意欲が低下してしまうわけです。
とくに「不公平だ」と感じるのは、自分よりも少ない労働量の者が、自分と同等もしくはそれより上の報酬を得たと知ったときです。
そして強い不公平感を感じ、やる気をそがれます。
ちなみにグーグルの報酬への理念は「報酬は不平等に」というものです。
社員の能力や成果に大きな格差が生じてしまう以上、それに対する報酬にも当然大きな差がつきます。
日本企業に比べれば、欧米企業は皆その傾向が強いですが、グーグルの報酬についての第1原則が、「報酬は不公平に」というものです。
最も優秀な人材は会社が思っている以上に優秀で、会社が支払う報酬以上の価値がある、という信念がその根底にあります。
「デキる人間には高い給与を」という当たり前のことがグーグルでは純粋に起きているのです。
職場の上司の立場になる人はもちろんですが、たとえば兄弟を育てる親や、共同で作業をするグループのリーダーなど、報酬やご褒美を分配する立場にある人は、気をつけておきたいことです。
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