「和光同塵」という言葉をご存知でしょうか。
「和光同塵(わこうどうじん)」という言葉は、もとは「老子」の「道徳経」にあるの言葉です。
老子(ろうし)…春秋戦国時代の中国の哲学者。
諸子百家(しょしひゃっか)の「道家」は老子の思想を基礎とするものです。
「和光」とは自分の持っている徳や才智の光を和げ、表に出さないことを言います。
「同」は同化するという意味で、「塵」は俗世を指します。
今回は、「和光同塵」の意味をご紹介します。
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「和光同塵」の意味を知ればみんなが幸せになれる?!
高いところからばかりものを言われても…
なんだかピンときませんよね。
偉い人のことばも、その高い地位や経歴をいったん離れ、私たちと同じ目線で、同じ立場で語ってくれたら胸に響きやすいものです。
仏教でいう「和光同塵」は、仏や菩薩がその知徳の光を和らげて隠し、俗世に悩める人々を教化し救うことに全力を尽くすのです。
禅の修行も悟りを得て仏になってそれで終わりではありません。
悟りの世界で落ち着いてしますのではなく、「光を和らげ塵に同ずる」のです。
もう一度、俗世に下りてきて悟りの光を隠し、仏だ菩薩だなどと看板を背負うこともなく、ただ人々の中に入り、ともに悲しんだり喜んだりしながら、迷い苦しむ人間を救うという意味なのです。
私たちも、自分一人が幸せになればそれで終わりではありません。
苦しんでいる人があれば素直に手を貸してやりましょう。
「助けてやる」なんて思い上がりは厳禁…
みんなが幸せになることを願えばあなたも救われるのですからね。
ぜひ「和光同塵」という言葉、心に留めておいてみてはいかがでしょうか。
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