苦手なことにチャレンジする、もしくは苦手なことをやらなければならない時、人は苦手意識からか行う前に不安ばかりが募ってしまい、どうしてもあーなったらどうしよう…こうなったらどうしよう…と悪いイメージばかりを想像しがちです。
その気持ちはよく分かります。
苦手意識があるものにはどうしても恐怖が勝ってしまいます。
しかし、どうしても苦手なもの、不安に思う事、それらに対しては最初は無理矢理にでも前向きな結果をイメージしてみましょう。
よくスポーツ選手は、試合前にイメージトレーニングをし、メンタルの乱れを整え、試合に挑むといいます。
そう、良い方向にイメージするって絶大なパワーを発揮するのです。
今回はイメージによるポジティブシンキングの力についてご紹介します。
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イメージするだけでいいの?ポジティブシンキングの力
目に見えない不安を解消するには、視覚化するのも一つの手です。
自分が何に怯えているのか、それをはっきりと、手に触れることができるように”視覚化”してみるのです。
自分が直接的にコントロールできることがわかれば、不安は消えてくれます。
頭の中に、はっきりと心配事を書き出してみましょう。
自分が怯えている場面を鮮明に描き出し、それをイメージの中で体験してみるのです。
すると、本当に怯える必要があるかどうかがよくわかるはずです。
カウンセリングの一つの技法としても、”視覚化”は利用されています。
たとえばヘビ恐怖症の子どもがいるとしましょう。
都市部には、ヘビがいる事の方が珍しいのですが、ある子供はヘビに噛まれることを極端に恐れています。
「こんな都会には、ヘビなんていないから大丈夫だよ」と励まされても、その子どもはヘビが怖くて仕方がないのです。
そんなとき、最初はつらいかもしれないが、ヘビの写真を見せたり、そのヘビのことを頭で”視覚化”してもらったりする訓練をすると、次第に「ヘビなんて、怖くないや」という気持ちになってきます。
さらに訓練を続けると、イメージの中だけではあるが、ヘビと遊んだりしはじめます。
こうなればもはやヘビは恐るべき動物ではなくて、愛すべき動物へと変わってしまいます。
イメージの中で、自分が怯えていることを描き出すと、それに対する耐性と慣れが生じてきます。
何度もその場面をイメージすることによって、それに慣れてしまえば、恐怖もなくなってしまいます。
別の例を示しましょう。
「私は、心臓発作で倒れてしまうのではないか」とひどく心配している人がいるとしましょう。
そういう人は、自分の心臓が強くなっていくイメージや、力強く鼓動している心臓などを心に描いていれば、そういう不安もなくなります。
ただし、注意すべき点が一つあります。
“視覚化”を行なうときには、ネガティブな場面を想像してはいけないということです。
そんなことをすると、かえって逆効果になるからです。
先の例で言えば、「ヘビに噛まれる場面」やら「心臓発作で倒れ込んでしまう自分」などを連想してはいけないのです。
余計に恐怖が醸成されるだけだからです。
そうではなく、ポジティブな方向でイメージを楽しむように訓練するといいでしょう。
視覚化の技法を使う時は、最悪の結果を想像してはいけないのです。
前向きな結果だけを考えることが大切です。
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