職場には様々な人がいます。
学生の時は、居心地が良い人とばかり付き合って、苦手なタイプとは付き合わないという選択ができますが、社会人になるとそういうわけにはいきません。
社会に出ると様々なタイプの人間が存在しますから、苦手と思う人とでも仕事上では関わらないわけにはいきませんよね。
そんな様々なタイプの人間がいる中で、特に多くの人間が一緒にいて迷惑と感じてしまう人。
なんかこの人とは上手くコミュニケーションが取れない、思考が普通の感覚ではない。
そんなタイプの人間、あなたの職場にいませんか?
このような困ったタイプの人達は病気ではないの?
また、このような人たちの特徴って他にどんなものがあるの?….ではみていきましょう。
Sponsored Links
パーソナリティー障害の特徴とは?病気ではないの?
病気や犯罪をおかしているわけではないのだけれど、なんとなく迷惑でへんな人。
そんなタイプの人があなたの周りにいませんか?
「いつも自分の話ばかりで人の話を聞かない人」
「なんでも他人のせいにして自分を正当化する人」
「人の悪口をあることないこと言いふらす人」
「ありえない浮気を疑い恋人を異常に束縛する人」
「誰かが自分を陥れるのでは、と疑い続ける人」
こういう困ったタイプの人が増えています。
職場で、地域や団体のなかで、周囲に敬遠されてしまうこんな人たちは、もしかしたらパーソナリティ障害かもしれません。
パーソナリティ障害とは、社会的規範や一定の常識からかけ離れた思考や行動をとる特徴のことをいいます。
神経症やうつ病というような心の病ではないけれど、どうしても社会のなかで生きていきにくい、人間関係が築けない。
こうした人は、パーソナリティ障害の疑いがあります。
ドイツの精神医学者シュナイダーは、パーソナリティ障害者のことを「生まれつき性格が正常から逸脱していて、その人格の異常性に自分自身が悩むか、あるいはその異常性のために社会が悩む異常人格」と定義しています。
パーソナリティ障害の人は、出来事や物事に対する受け取り方や、感情表現、相手の感情のとらえ方など、感覚に著しい偏りがあるため、周囲の人と非常に共感しにくいのです。
パーソナリティ障害の診断は、現在アメリカ精神医学会のDSM (統計的診断基準マニュアル)によって、特徴ごとに非常に細分化した分類がなされています。(下記参照)
パーソナリティ障害の分類(DSMによる)
A群:奇妙で風変わりな妄想を抱いており、自閉的
妄想性パーソナリティ障害
他人への疑いや不信感が強く、いつも周囲が悪意を持っていると思っている。
傷けられるとずっと執着して恨みを持つ。分裂病質パーソナリティー障害
人に興味がなく、人づき合いを避けひきこもりがち。
友人や恋人を作ることもしない。
他人に対して感情を表さず、孤立していても平気。統合失調症型パーソナリティ障害
些細なことで誤解をして、他人と付き合うことができない。
おかしな空想や迷信を盲信しており、理解されにくい行動をとる。
B群:感情の起伏が激しく、ストレスに非常に弱い
反社会性パーソナリティ障害
良心や罪悪感がなく、他人に迷惑をかける反社会的行為や犯罪行為を平気でする。
短気で怒りっぽく、ケンカや暴力行為が多い。衝動的。境界性パーソナリティ障害
自分自身や周囲の人に対する感情がいつも不安定で、対人関係が作れない。
自傷行為や浪費、暴力、性交、ドラッグなどを取りつかれたように繰り返す。演技性パーソナリティ障害
いつも周囲に注目されていないと気がすまず、芝居じみた言動や派手な外見で目立とうとふるまう。
気まぐれで、気分がすぐにころころと変わる。自己愛性パーソナリティ障害
理由もなく自分を特別な人間と思いこみ、他人に対して傲慢。
相手を利用することばかり考える。
非難されると激しく傷つき不安定になる。
C群:つねに自信がなく不安におびえており、ストレス過大
回避性パーソナリティ障害
自分か他人から批判されたり拒絶されるのが怖くて社会に出ていけない。
誰かから非難されたり罰せられるのではという不安から行動できない。依存性パーソナリティ障害
誰かに頼りたいという気持ちが強過ぎて、一人でいることができない。
日常のささいな行動でも誰かの意見や指示にしたがいたがる。
拒絶されたくないため、イヤなことでも従順にやる。強迫性パーソナリティ障害
完璧主義が極端に行き過ぎ、効率や融通を考えることができない。
社会のルールや法律、道徳観念に対して過度に反応する。
非常にガンコ。
この記事へのコメントはありません。