目次
人はその会話や表情の中に自分の心理が現れていることがあります。
つまり、その会話や表情に現れている心理をこちらが知っておけば、その人のホンネがわかるということですね。
占い師や心理学におけるプロの人たちなら読み取れるかもしれないけど、普通の人は会話や表情を見ただけで相手の心理を読み取るのは難しいのではないか?と考える人もいらっしゃるかと思います。
そこで、ここでは相手の会話や表情から読み解ける心理について…
少しご紹介しておきましょう。
Sponsored Links
相手の表情で心理がわかる?
ここまで目や口もと、顔の表情で相手の感情をどのように読むか?…
毎日、何十人もの人と会っている敏腕のセールスマンならともかく、普通の人が一瞬にして、相手の表情から心理を読みとるのは、それほど簡単なことではありません。
一般的に、表情から心理を読んだときの正解率は、親しい人の場合で7割、そうでない人の場合で6割といわれています。
つまり、見知らぬ人の場合、四割はその表情を読み間違えてしまうのです。
たとえば、軽蔑や驚きの表情は、「愛、楽しみ、幸福」といった感情を表わす表情と似ています。
つまり、実は軽蔑されているのに、好かれているなどと、正反対の解釈をしてしまうこともあるのです。
相手の心理を正しく読みとるためには、手足のしぐさや姿勢、話し方などとあわせてトータルで判断することが必要でしょう。
また、どうしても相手の表情が読めないときは、顔の左半分を集中的に見るという手もあります。
人間の眼球は左から右へと動きやすくできているため、こちらの視線は最初、どうしても顔の左側(相手の顔の右半分)にいきやすいのですが、実は人の感情は顔の左半分の方に、はっきりと出ることがわかっているのです。
「この話を疑わしい!」と思った人は、手鏡を2枚使って、自分の右側だけで合成された顔と、左側だけで合成された顔を見くらべてみてください。
もしくは、デジタルカメラで自分の顔を撮ってパソコンに取りこみ、画面上でそれぞれ左半分、右半分だけで合成してみてもいいでしょう。
これが同じ自分の顔かと驚くくらい、その2つの顔の印象は違っていると思います。
そして左半分だけで合成された顔の方が、右半分だけで合成された顔より感情がはっきりと出ていませんか?
右半分だけで合成された顔はおそらく、どこかぼんやりとして、つかみどころのない表情になっていると思います。
相手のホンネがなかなか読めないときは、相手の顔全体を見るのではなくて、あえて顔の左半分を集中的に見ると、相手の心理が読めてくることも多いのです。
Sponsored Links
相手の会話からわかる心理とは?
「にらめっこ、しましょ」で始まる遊びを知らない人はいないと思います。
にらめっこは互いの顔を見つめ合い、それに耐えきれなくなって最初に笑った方が負け…
という子どもの遊びですが、もともとは人と目を合わせる意志の力を養うために始まったという説があります。
武道の上級者同士は、立ち合いにおけるにらみ合い、気の対峙だけで勝負がわかるというくらいですから、昔の日本人はそれだけ人と目を合わせること、眼力に神経を使っていたということなのでしょうか?
動物でも、メスの奪い合いやなわばり争いで、2匹がにらみ合って、じっと動かないという局面では、先に目をそらした方が負けのようです。
このように、目は、見る器官であると同時に、相手に対する気持ちを表わすパーツでもあります。
交渉や議論の席において、相手の視線をどのように判断すればいいのか、いくつか例を挙げてみましょう。
■相手が視線をはずさず、じっと見つめてくる
まさに敵と遭遇したときのサルの視線です。
あなたのことを警戒しているか、敵対視している可能性が大きいと思われます。
議論の場であれば、威嚇してあなたの意見を封じようとしているか、論破してやろうと思っているか、いずれにせよ、あなたに対して挑戦的な感情を抱いているようです。
■目をまったく合わせない
あなたのことにまったく興味がないか、もしくは否定的な感情を抱いているかのどちらか?…
あるいは、ほかに用事や考えることがあって、その場を早く切り上げたいと思っている可能性もあります。
交渉事なら、またあらためて仕切り直した方が無難かもしれません。
■よく目を合わせてくる
じっとにらみつけてくるわけではないが、あなたが話しているときに、たびたび視線を合わせてくる。
こういう人はあなたに好意を抱いているか、あなたの意見に同意しているか、いずれにしても、あなたに対して悪い感情は持っていないはずです。交渉であれば、ここで勢いに乗って自説をアピールすればいいでしょうし、会議の場であれば、こういう人を仲間につけて、議論を自分のペースに持ちこむことができるでしょう。
視線を合わせる頻度については、男性と女性では若干の差があるようです。
男性にくらべて女性の方が、人と視線を合わせることに抵抗が少なく、相手の目を見つめる回数も男性より多く見つめている時間も長い傾向があります。
とくに不安を感じているときや、いつも誰かにそばにいてほしいという「親和欲求」の強いタイプの人は、その傾向が強くなるようです。
これは地域によっても差があり、大都会に住んでいる人と地方に住んでいる人とをくらべた場合、地方に住んでいる人の方が、初対面の相手に対して視線を合わせる確率が高かったという実験報告があります。
やはり、都会に住んでいる人は、人込みや人間関係に疲れ、怪しげなセールスや勧誘もしょっちゅう受けているため、初対面の人にはそうそう心を許さないのかもしれませんね。
年齢で見ると、15歳以下の人や51歳以上の人は、ほかの年齢層の人たちょりも視線を合わせることが多いというデータもあるのです。
Sponsored Links
この記事へのコメントはありません。