職場での悩みとして、人間関係をあげる人は多いでしょう。
人間関係がうまくいかずに仕事を辞めざるを得なかった…という、転職の原因としてもよくあげられます。
いつも上司とウマが合わない…。
どうしたら職場の人間関係がうまくいくのか…。
実は、このような悩みを抱えている人の多くは、「現状把握」が甘いところがあります。
人間関係がうまくいく方法として、「状況を正確に把握すること」が大切なのです。
では、人間関係と状況把握がどうつながっているのか…
お話ししていきましょう。
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職場などで人間関係がうまくいかない人の特徴とは?!
上司とウマが合わなくて仕事をしているのが苦痛なんです…
同僚でどうしても性格の合わない人がいて、一緒に仕事をしていると、いつも衝突してしまう…
このように、人間関係の問題を口にする人は大勢いますが、状況を把握し、分析している人はほとんどいません。
ここが大きな問題です。
結局は自分に都合のいい話だけを持ち出し、自分の感情の中だけで「こんなにつらい」「うまくいかない!」と嘆いているのです。
よくある話ですが、「嫌な上司とうまくつき合うにはどうしたらいいか」という問題があります。
性格も合わないし、仕事のやり方に関する意見も合わない。
そんな調子なので、上司があなたを好いているわけはないし、評価もしてくれない。
こんな状況に立ったとしたら、あなたはどう対処しますか?
こんなときこそ、何よりもまず正確な状況把握が必要です。
「嫌な上司」というあいまいなものではなく、「何が、どう嫌なのか」、「なぜ嫌なのか」、「それは相手の問題か」、「自分の問題なのか」と、冷静かつ公正に考えるのです。
感情ではなく、理性で考えるのです。
例えば、「上司があなたをまったく評価していないから嫌だ」ということがわかってきたとしましょう。
すると、問題は一歩前に進みます。
次は「なぜ、あなたは評価されないのか」と考えます。
もしあなたの能力が足りないなら、評価されないのは当然です。
文句をいっている場合ではなく、努力して、能力をつけるしかないでしょう。
しかし、実際に起こっている人間関係の問題とはそんな明快なものではなく、もっと微妙で複雑なものではないでしょうか。
ではもう少し複雑なケースを考えてみましょう。
例えば、あなたの直属の上司は、部下から「よいしょ」や「ごますり」をされるのが大好きな人です。
ところが、あなたは性格的にその種のことができない。
「そんなことをしてまで上司に好かれたいとは思わない」と、つい考えてしまうタイプだったとしましょう。
その結果、あなたはなんとなく上司から嫌われ、当然評価もされなくなる。
こんな場合、どうしたらいいでしょうか。
職場環境をよくしたいなら、上司にお世辞をいったり、ごますりをしたりすればいいということです。
何度も述べている通り、そもそも仕事というのは個人の都合や希望、事情などを考慮してくれる世界ではありません。
自分自身が与えられた環境に順応するしかないのです。
「自分をよいしょしてくれる部下を評価し、してくれない人は評価しないなんて、上司として失格だ!」
と、あなたは言いたいかもしれません。
しかし、そんなことをしても無駄。
「相手が悪い」「自分は悪くない」と犯人捜しみたいなことをしても、全く意味がないのです。
私たちは誰しも環境を変えることはできません。
つまり、自分自身を変えることで、環境に適応するしかないのです。
もはや、「よい、悪いの世界」ではありません。
上司が「褒めて欲しい」と思っているなら、褒めてあげればいいだけのこと。
こんなことをいうと、「自分自身が変わるのなら、上司のほうも変わって欲しい」という人がいますが、その発想自体、「周囲の環境を変えようとしている」証拠です。
周囲の環境を変えようとするなんて、あきらかに無謀で、無益な戦いです。
そんな不可能なことに力を注ぐくらいなら、自分の精神をコントロールすることに精力を傾けたほうが、よほど効果的なのです。
上司、同僚、部下、取引先の人、お客様など、多くの人と交流すれば、中には自分と合わない人もいるでしょう。
ときには、「この人のいうことはまるで筋が通らない」と憤(いきどお)ることもあるでしょう。
しかし、そもそも仕事というのは自我が通らないもの。
だから、順応するしかないのです。
相手がどうあれ、適応するほかありません。
そのために、自分自身の心を鍛えることです。
相手をとやかくいうよりも、そのほうがはるかに合理的なのです。
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