絶対の唯一神(アラビア語でアッラーフ)を信仰し、神が最後の預言者たるムハンマドを通じて人々に下したとされるクルアーン(コーラン)の教えを信じ、従う一神教…
それが皆さんもご存知の「イスラム教」です。
その「イスラム教」には「五行」というものがあります。
ここではイスラム教における「五行」の意味に関してお話したいと思います。
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イスラム教における「五行」の意味とは?
ムスリム(イスラム教徒)には、義務として課せられた5つの行為があります。
それは、➀信仰告白(シャハーダ)、➁礼拝(サラート)、➂喜捨(ザカート)、➃断食(サウム)、➄巡礼(ハッジ)の「五行」です。
その最初に位置づけられたのが信仰告白です。
ムスリムは、唯一絶対の神(アッラー)に対する信仰心を下記のように毎日唱えなければなりません。
「ラー イラーハ イッラッラー ムハンマド ラスールッラー」
信仰心を唱えるときは、アラビア語が義務づけられています。
そのまま唱えても、おそらく日本人には意味がわからないでしょう。
日本語に訳すと、「アッラーのほかに神はなし。ムハンマドはアッラーの使徒である。」となります。
これは、唯一神を信仰しているという宣言です。
さらに、ムハンマドを神の使徒(預言者)と表明することで、自分がまぎれもなくムスリムであることを強調しているです。
サウジアラビアの国旗には、何やら文字が記されている。あれこそが、この信仰の告白の言葉(カリマ)なのです。
次は、五行の中でもっとも重要とされる礼拝です。
それは、「礼拝はイスラムの柱で、天国への鍵である」といわれるほど…
かならず1日5回、夜明け前、正午過ぎ、遅い午後、日没直後、就寝前に、聖地メッカにあるカーバ神殿の方を正しく向いて行なわなければならないのです。
さらに、礼拝前には、体を清める儀式もあります。
夜明け前の礼拝に間にあわせるためには、少なくともその1時間前に起きて準備をする必要があるのです。
敬けんなムスリムの朝は早いもの…
怠惰(たいだ)な生活を送る者に、イスラム教を信仰する資格はないのです。
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