ライフスタイル

なぜ人は「自分の臭い」がわからないのか?

あまりキレイな話ではありませんが、こんな経験はありませんか?

トイレに入ったら強烈な臭いが!!…
どうやら直前に用を足した人がいたようです。

我慢して用を足し始めたら、次第に臭いが薄れてひと安心…
というような経験はありませんか?

このように不快な臭いが時間とともに薄れていくのには、換気扇だけではなく「感覚順応」という脳の働きも関与しています。
これは、刺激が続くことに よって感覚機能の応答性が低下していく(次第に臭いを感じなくなる)ことで、ときには感覚が消失する(臭わなくなる)こともあります。

特に嗅覚は「感覚順応」が顕著に起きる感覚で、臭気の強さや種類によって異なりますが、一般的に順応は最初の2分間で50%以上発生します。
つまり、どんなに臭いトイレに入っても、2分間我慢していればだいぶマシになるということ…
こんど臭いトイレに当たってしまったら、時計を見ながら実験?してみるのもいいかもしれませんね。




Sponsored Links

さて、冒頭の話には続きがあります。
自分が用を足して出てきたら、すぐ次の人が個室に飛び込みました。

ちゃんと流してあるから迷惑はかけないだろうと 思ったら、個室の中から「く、臭っ!」といううめき声が…
申し訳ないとは思うのですが、「それほど臭くないだろう」という気持ちもあるはずです。

このように、他人の臭いは耐えられないが、自分の臭いは大丈夫…
ということはよくあります。

これは「自己順応」によるものです。
自己順応とは、ある臭いに継続的に晒されていると、それに対する感度が低下する現象です。

自分の体臭や便の臭いとは頻繁に接しているため、自己順応が起きて、あまり(あるいは、まったく)臭く感じないのです。
ただし、同じ便でも人によって臭いが違うため、他人の便は臭く感じるというわけです。

自分の体臭や臭いに無頓着すぎるのも問題ですが、自分の臭いに敏感になりすぎると、他人との接触を避けるようになってしまいます。
これは「自己臭恐怖症」といい、実際にはないにも関わらず、自分の身体から嫌な臭いが出て周囲の人に嫌われていると思い込む対人恐怖症の一種で、日本人に多いのが特徴です。

気にすることが多いのは、汗、口臭、便、性器などの臭いですが、自分ではどの臭いが周囲に不快感を与えているのかわからないケースも多く見られます。
青年期の男性に多いのが特徴で、思春期に発症して内科や皮膚科などを渡り歩きます。
時とともに症状は消えていくのが一般的ですが、長引いたり再発することもあります。




Sponsored Links



関連記事

  1. 「松花堂弁当」という名前の由来とは?
  2. なぜ人生は苦しむことになるのか?
  3. イスラムとはどんな意味なの?わかりやすく解説
  4. 着る服がその人の心理的効果に大きな影響を与えてしまう件
  5. 名前にはそれぞれの使命や目的があった?!
  6. 相手に「ノー」と言わせない心理テクニックとは?
  7. 笑顔で相槌を打つ人・丁寧な言葉遣いの人の心理
  8. パワースポット「富士山本宮浅間大社」のご利益

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ

失敗しない結婚相手の選び方はこの4ステップをふもう

一生を共にする結婚相手。恋愛は、付き合ってるうちにこの人なんか違うなと感じたら、別れるという…

「色」の好みでわかる性格診断

「色」の好みで、その人の性格がわかる…なんとなくそんな気がしませんか?スイスの心理学者マ…

22日生まれの人の性格や特徴は?誕生日でわかるスピリチュアルな運命

スピリチュアルの世界において誕生日…特に「生まれた日」の数字は大きな意味を持っています。…

結婚に対する彼の考えを知る心理テクニックとは?

交際が一段落し、家族や友人たちから、「ふたりはそろそろ結婚するの?」と聞かれるようになったら、特に女…

夜爪を切ると親の死に目に会えない…その由来とは?

様々な言い伝えや伝承が残るわが国では、その言い伝えが生まれた理由がわからないものが多く存在します。…

月別アーカイブ

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
Sponsored Links

おすすめ記事

  1. 結婚のタイミングがわからない…ベストなタイミングの決め手とは?!
  2. コンプレックスは一番の強みになるって知ってた?
  3. 「3月19日」生まれの人の性格や適職とは?
  4. 人の「口癖」でわかる…クセある人とのつき合い方とは?
  5. 如来・菩薩・明王・天部衆の違いと仏としての地位
Sponsored Links
PAGE TOP