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「イエスの弟子」たちの名前や人物像について…

イエスの死後に、その教えを伝え広め、キリスト教へと発展させていったのは「使徒」と呼ばれる彼の弟子たちでした。
中でも生前のイエスから直接教えを受けた者たちを、「12使徒」と呼びます。

筆頭は、ペテロでした。
元漁師だった彼は、誰よりも早くイエスを救世主とみとめ、最初期からイエスの側近として活躍したのです。

しかし、イエスがローマ兵に逮捕されたとき、彼は一番弟子らしからぬ醜態をさらしてしまいます…
師の道連れになることを恐れ、思わず「イエスなど知らない」と口走ってしまったのです。

しかしペテロは、のちにその汚名を返上しました。
己の振る舞いを深く恥じ、常に布教活動の一線に立ち続けて、最後はローマ皇帝ネロの弾圧に敢然と立ち向かった末、殉教(信仰を守って死ぬこと)を果たしているのです。

このとき、彼とともにネロに殺されたもうひとりの重要人物が、パウロでした。
彼もまた、過去にあやまちを犯した経歴があったのです。

実はパウロは、生前のイエスとは面識がなく、12使徒の一員でもありませんでした。
それどころか、かつては熱心なユダヤ教信者としてイエスの思想に反発し、その一派を弾圧する側に立っていたのです。

そしてこのころ、ほかのユダヤ教徒とともに、イエスの信奉者ステファノを、リンチにかけて殺しているのです(結果、ステファノは「キリスト教史上最初の殉教者」となりました)。

そんなパウロが改心したのは、死んだはずのイエスの幻を目撃し、一時的な失明状態に陥ったあげく、祈りによって回復を果たしたのがきっかけでした。
以後、かつての敵である12使徒と合流した彼は、一団きっての理論家として教義の整備や体系化に尽力…
のちのキリスト教神学の基礎を築いたのです。

このように、使徒の中には、過去になんらかのあやまちをおかし、それを悔いる気持ちを布教活動の原動力とした者が少なくありません。
女性使徒マグダラのマリアも、そのひとりといえるでしょう。

同じ名を持つイエスの母が、生涯純潔を守ったといわれるのとは対照的に、こちらのマリアは、元娼婦だったと伝えられています。
実はこれは冤罪で、「新約聖書」の記述があいまいなため、ほかの女性と混同されてしまったのだ、という説もあるのですが、通説では、淫蕩な生き方を人々に責められた際、イエスがかばってくれたことを機に、改悛したとされているのです。

のちに彼女は、イエスの復活の立会人となることで、使徒たちに希望を与え、一派の中で特別な地位を占めるようになりました。
そのマグダラのマリアも、パウロと同じく12使徒の一員とはみなされないのですが、後世のキリスト教徒から讃えられる存在にはちがいないでしょう。



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逆に、12使徒の一員でありながら、さげすまれる存在となった者もいます…
ご存知、イエスをローマ兵に売り渡した男、イスカリオテのユダです。

この裏切り行為ゆえに、彼はキリスト教徒の間で長らく悪役視されてきましたが、近年は、彼を使徒たちの中でもっとも複雑な葛藤に苦しんだ者として、再評価する声も出ているのです。
実際、ユダはイエスを裏切ったのち、罪の意識にさいなまれて、自殺を遂げたともいわれています。

あやまちを悔いたという点では、彼もまた、ほかの弟子たちと同じ体験をしているのです。
罪とセットで改悛を迫るのは、キリスト教の大きな特徴…
イエスの弟子たちの経歴は、それぞれこの特徴を体現しているといえるでしょう。

第1の使徒「シモン・ペテロ」・・・使徒のリーダー。ローマへと宣教し、皇帝ネロによって逆さ十字架に掛けられ殉教。
第2の使徒「アンデレ」・・・ペテロの弟。ギリシアのアカイア地方でX字型十字架に掛けられ殉教。
第3の使徒「ゼベタイの子ヤコブ(大ヤコブ)」・・・ヨハネの兄弟で「雷の子」と呼ばれる。9世紀に遺骨が発見された。
第4の使徒「ヨハネ」・・・ヤコブの兄弟。十字架のイエスから母マリアを託される弟子の中ではもっとも長生きをした。
第5の使徒「ピリポ」・・・バルトロマイをイエスに紹介する。小アジアで十字架に掛けられ殉教。
第6の使徒「バルトロマイ(ナタナエル)」・・・イエスから「本当のイスラエル人」と呼ばれる。生きたまま皮をはがされて殉教。
第7の使徒「トマス」・・・12使徒の中でひとりだけイエスの復活を目撃できなかった。インドで宣教し殉教したとされる。
第8の使徒「マタイ」・・・ローマの徴税人。福音書の第1の著者。イエスの召命により弟子となる。
第9の使徒「小ヤコブ」・・・アルファイの子とも、イエスの兄弟とも言われる。初期キリスト教の中心的指導者。
第10の使徒「タタイ(ヤコブの子ユダ)」・・・熱心党のシモンとともにパレスチナへ福音を伝え、ペルシャで殉教したとされる。
第11の使徒「熱心党員シモン」・・・過激なユダヤ教の一派である熱心党の一員。イエスの死後はエジプトやイギリスに布教を行なったといわれる。
第12の使徒「イスカリオテのユダ」・・・イエスを銀貨30枚で売った裏切り者。首を吊って自殺した。
第12の使徒「マッテア」・・・ユダの死後くじ引きにより12使徒となった。



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