スターマイン(速射連発)や綱仕掛(ナイアガラ)…
水中仕掛に立火仕掛など、「花火」は私たちの目を楽しましてくれる夏の風物詩です。
さて、この花火…
本来はどのような意味で始められたものだったのでしょうか?
ここでは、そんな花火の意味や込められた思いなどについて、少しご紹介したいと思います。
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花火には鎮魂の意味が込められている
夏の夜空を、華やかに彩る花火…
欠かせない夏の風物詩ですね。
実はこの花火は、もともとは慰霊と悪霊退散のために行なわれるようになったものだということはご存じでしょうか?
最古の花火大会とされている東京・隅田川の両国の花火の始まりは、江戸中期の享保十八年、前年の疫病の流行によって亡くなった方の冥福を祈り、災厄をはらうことを祈って、川の神様である水神様のお祭りのときに打ち上げられました。
夜空にパッと輝き、すぐにはかなく消えていってしまう花火は、確かに私たちに故人を思い出させ、心を慰めてくれるようです。
そして何より、夜空に大きな音をとどろかせる花火は、悪霊をはらうといわれています。
現在では、両国の花火は「隅田川花火大会」に名前を変えて毎年七月頃に開催され、多くの人を楽しませています。
現在、三大花火大会といわれているのが、新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」、秋田県の「大曲(おおまがり)の花火」、茨城県の「土浦全国花火競技大会」です。
この中でも、長岡市の花火大会は、昭和二十年八月一日の大空襲の一年後、亡くなった方の魂を癒し、長岡市民を慰め、励ますために開かれたのが始まりで、花火本来の目的である、鎮魂のための花火です。
戦後七十年の平成二十七年には、姉妹都市であるハワイ州ホノルル市との「長岡ホノルル平和交流記念事業」の取り組みの一環として、長岡の花火がオアフ島のパールハーバーで平和を願って、打ち上げられました。
いずれは、長岡の花火を平和の代名詞として、世界中であげていきたいのだそうです。
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