ライフスタイル

つい「現実逃避したい」と考えてしまう人は…

ついつい「現実逃避したい」と考えてしまう…
そんなことはありませんか?

仕事や人間関係、お金や恋愛の悩みなど、私たちの生活は逃げ出したくなることばかりかもしれません。
何もかもから解放されて自由になりたい、と思う時はないでしょうか?
しかし本当は現実から逃げることなどできないのです。

ここではつい「現実逃避したい」と考えてしまう人に向けて、少しお話をしておきたいと思います。



Sponsored Links
 

つい「現実逃避したい」と考えてしまう人は…


3428

ある時、中国の禅僧・趙州(じょうしゅう)が南泉(なんせん)という師匠に「如何なるかこれ道」と問いたときに、南泉は「平常心これ道なり」と答えたと言います。

名前:趙州 従諗(じょうしゅう じゅうしん)
生年月日:778年~897年
出身地:曹州臨淄県郝郷(中国山東省)
宗派:禅宗
著作:趙州真際禅師語録

名前:南泉 普願(なんせん ふがん)
生年月日:748年~835年
出身地:鄭州新鄭(中国河南省新鄭市)
宗派:禅宗

これは、ふだんの生活の中に仙道があり、それはふだんの生活そのものにほかならないことを意味しているのです。

かつて、京都の相国寺に越溪(えっけい)禅師(越渓秀格)という高僧がいました。
ある時、当時の外務大臣・陸奥宗光(むつむねみつ)氏の父にあたる伊達自得(じとく)翁が面会を求めたことがあります。

そのとき伊達氏はこんなことを言ったのです。
「ご承知かと思いますが、私は儒学を修めたもので道の何ものかくらいは一通り心得ておりますが、禅の道はよくわからないので、今日は教えを乞いにおじゃましました。」というと、越溪禅師はやにわに平手で伊達氏の横面をぴしゃりとたたいたと言います。

伊達氏は驚いて思わず部屋の外に飛び出しましたが、禅師はもとの座に坐ってすまし顔…
伊達氏は無念のあまり、たずさえていた刀のツバに手をかけ、今にも斬って入ろうとする剣幕だったそうです。

これを見た一人の雲水(諸国を修行して歩く僧、行脚僧)が「何ごとですか」と訊ねると、わなわなと震えながら「この和尚の無礼は武士の面目として容赦せぬ。斬って捨てるのだ。」とのこと。
これを聞いた雲水は「私共にはよくわかりませぬが、あとで事の次第はわかるでしょうから、まず気を落ち着けこちらで御茶でもどうぞ。」と茶の間の方へ案内しました。

そうして番茶を差し出し、たまたま伊達氏が飲もうと口をつけたとたんに、この雲水が何を思ったか茶碗を持つ翁の腕をぽんと打ちました。
茶はこぼれて畳の上は茶の海となりました。

この時、雲水は「先ほどちょっとうかがえば、あなたは道の何ものかは一通り心得えておられるとのことですが、それは何か?」と訊ねました。
伊達氏はとっさに四書五経のいずれかの句を言おうとあせったのですが、出てきません…
雲水は「いかなるかこれ道、速やかに言え言え。」と切り込みますが、さらに道が出て来ません。

その時、雲水は「はなはだ失礼ですが、私共の道をお目にかけましょうか?」と言うのです。
伊達氏は悔しくても自分の道が答えられないので、やむなくうなずくと、雲水は手近にあった雑巾を取ってこぼれた番茶をふきとり「これが私共の道です。」と答えました。

伊達氏はこれを見て思わず「なるほど」とうなずき、「かつて道は近きにありと聞いていたが、これを遠きに求めていた。」と大いに悟り、改めて越溪禅師の部屋に入って教えを受け、その弟子になったと言います。

仏教をかつては仏道といっているように、知識として知ることではなく、仏の歩んできた道を追体験し、それをわれわれの日常生活の中で実践するものです。
自分が今、ここでどうしてもなさねばならないことを身心をフルに働かせて行じ、悔いのない人生を送ることなのです。

そうすればいつのまにやら、われわれ自身が仏の道そのものを歩んでいることになるというのです。
ふだんの仕事の面でも、「歳月人を待たず」で、今ここで自分のやるべきことをやらないで、いつかあとでやろうと考えていると、いつになってもやれないことになってしまいます。

だいたい「仕事をあとでやろう」と考えていること自体、あまり気乗りしていない証拠です。
一旦、引き受けた以上はすぐに確実にそれを成し遂げ、できないことは始めから引き受けないくらいの覚悟が必要でしょう。

そうした現在に最善をつくすことの積み重ねが実績となって残されていくのであり、それをただ待ち望んでいても、絵にかいた餅のように、いつになってもそれは自分のものになるはずがないです。
現実逃避したい…と感じたときには、そのことを思い出してみましょう。



関連記事

  1. 死者が「三角頭巾」をつける意味とは?
  2. ご利益のある産土神社・鎮守神社の参拝方法とは?
  3. 2018年京都市左京区「貴船神社」で行われる雨乞(あまごい)祭
  4. 金運がアップする「買い物」の仕方や方法とは?
  5. パワースポット「熊野本宮大社」と大斎原について
  6. 2018年「初午」は2月7日…東京では王子稲荷神社や小網神社がお…
  7. 東方正教会と偶像崇拝について…
  8. 夏至の日の食べ物が「タコ」である理由とは?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ピックアップ

夢占い…惑星(水星・木星・金星・土星・冥王星・天王星・海王星)

水星の夢を見た…木星が夢に出てきた…金星や土星などの夢を見た…こういった夢を見たとき、そ…

ディスティニーナンバー「9」を持つ人の使命と天職とは?

ディスティニーナンバーに「9」を持つあなたは、「この世のすべての人々がもっと幸せになって欲しい」と願…

B型の彼が結婚に煮え切らない…そんなときには?

男性はなかなか結婚に踏み切ってくれない方が多いもの…何かひとつでも気になる点があると二の足を踏ん…

「AB型✖乙女座」の性格や芸能人と言えばコレ?!

血液型や星座などから、その人の性格や相性などが見えてくることがあります。ここでは「AB型✖乙女座…

男性にとって「母親」の存在とはどんなものなのか?

あなたの周りに世間一般にマザコンと呼ばれる男性はいますか?付き合っていた彼氏がマザコンだった…

月別アーカイブ

2018年5月
« 4月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
Sponsored Links

おすすめ記事

  1. 「かわいい」や「すごい」を連呼する女性 の心理
  2. 香川県金刀比羅宮で行われる桜花祭(おうかさい)
  3. パワーストーン「ジェイド」の効果や浄化方法
  4. 「男らしさ」にこだわる人の心理とはどんなものなのか?
  5. 椅子の座り方でわかるその人の性格や心理
Sponsored Links
PAGE TOP